平成21年度 第2回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介
雨に濡らさないことから始まる長期優良住宅プロジェクト
FPの家 さいたま工務店の会
〒349-1158
埼玉県北埼玉郡大利根町新利根1-10-1
埼玉県北埼玉郡大利根町新利根1-10-1
●基本コンセプトについて
FPの家さいたま工務店の会は、ウレタン断熱パネルを用いた「FPの家」を軸とするFPグループに所属し、地場に根ざした工務店集団として、本物の家づくりを行うという目的を持った自律的な工務店の集まりである。
FPグループは全国累計44,000棟以上の実績があり、全国10地区390社の会員工務店が加盟している。
FPの家さいたま工務店の会は、施工中の配慮と管理、工事完了後も住み方提案や維持保全管理をしっかりと行わなければ、長持ちする家は出来ないと考え、計画や設計通りに工事を完了させるため、まずは木材などを「雨に濡らさない」ことが大切であると考えた。
引渡し後においても、しっかりとメンテナンスを行わなければ長寿命な家にすることは難しく、施主も含めた関係各社一体となった維持管理が重要と考えた。
【施工面の配慮の徹底】
木材や材料を濡らさないことは、耐久性に寄与することが明確でありながら、実行難易度が高いことや設計施工基準等に明記されず評価されないことなどから、なかなか実行されないケースが多いと思っている。
しかしそれを実行出来るのは、家づくりへの理念を持ち施工を生業とする工務店しかおらず、現場技術者 (大工、業者、職方等) が切磋琢磨、一体となり、実務上現実的な方法に落とし込み、実行している。
【住まい方アドバイスによる維持管理】
工事期間中の変更を網羅した竣工図書と引き渡し前に測定する換気風量・気密・有害物質の3大測定データを含めた建物基本情報をファイル保管し、計画的な点検メンテナンスのスケジュールを作成。
また施主向けに「住み方教室」を実施し、シェイプアップカルテ (東京電力) などを用いランニングコストを分析し、設備利用についてもアドバイスも行うことで、施主との関わりを深め、建物基本性能の異常などの早期発見に努めている。
また、工務店が倒産等により定期点検やメンテナンスを行えなくなった場合は、維持管理スケジュールに基づきFPグループ埼玉事務局が中心となり、さいたま工務店の会メンバーが相互に協力し、継続サポートを行う。
FPグループは全国累計44,000棟以上の実績があり、全国10地区390社の会員工務店が加盟している。
FPの家さいたま工務店の会は、施工中の配慮と管理、工事完了後も住み方提案や維持保全管理をしっかりと行わなければ、長持ちする家は出来ないと考え、計画や設計通りに工事を完了させるため、まずは木材などを「雨に濡らさない」ことが大切であると考えた。
引渡し後においても、しっかりとメンテナンスを行わなければ長寿命な家にすることは難しく、施主も含めた関係各社一体となった維持管理が重要と考えた。
【施工面の配慮の徹底】
木材や材料を濡らさないことは、耐久性に寄与することが明確でありながら、実行難易度が高いことや設計施工基準等に明記されず評価されないことなどから、なかなか実行されないケースが多いと思っている。
しかしそれを実行出来るのは、家づくりへの理念を持ち施工を生業とする工務店しかおらず、現場技術者 (大工、業者、職方等) が切磋琢磨、一体となり、実務上現実的な方法に落とし込み、実行している。
【住まい方アドバイスによる維持管理】
工事期間中の変更を網羅した竣工図書と引き渡し前に測定する換気風量・気密・有害物質の3大測定データを含めた建物基本情報をファイル保管し、計画的な点検メンテナンスのスケジュールを作成。
また施主向けに「住み方教室」を実施し、シェイプアップカルテ (東京電力) などを用いランニングコストを分析し、設備利用についてもアドバイスも行うことで、施主との関わりを深め、建物基本性能の異常などの早期発見に努めている。
また、工務店が倒産等により定期点検やメンテナンスを行えなくなった場合は、維持管理スケジュールに基づきFPグループ埼玉事務局が中心となり、さいたま工務店の会メンバーが相互に協力し、継続サポートを行う。
●先導的な提案の内容について
工事中、特に構造体を濡らさないよう防水工事完了までは、1日毎に養生を行う。また建て主がいつでも、安全かつ綺麗に見学いただけるよう建物内清掃をするのは勿論、入居後近隣の方々と良好なお付き合いを継続していただけるよう、建物外の掃除も実施する。これらについては、工事に携わる1人1人の意識統一が大切で関係者が定期的に集まり意見交換を行い、レベルの向上に努めている。
【住み方アドバイスによる維持管理】
引渡し前の説明に加え、実際に暮らし始めてから、FPの家をより省エネルギーに、より快適に住んでいただけるよう「住まい方教室」を実施。季節毎の太陽高度や窓からの日射熱量、設備機器の使い方などについて、シェイプアップカルテを取得分析し、ランニングコストの低減や住宅のメンテナンスについてもアドバイスを行う。
この住まい方教室を行うことで、ユーザー同士の交流となり、生活レベルでの具体的で効率的な住み方について意見交換の場となっている。それら生の声を生かすとともに、ユーザーとの関わりを深め、建物基本性能など異常時の早期発見に繋がり、維持管理に役立てている。
【設計と仕様の取り組み】
長期住宅を想定する上で、基礎や構造躯体、またその経年変化などにおける目視のしやすさやプランの可変性についても、設計及び仕様を考慮した。
【維持管理継続サポート】
3大測定 (換気、気密、化学物質濃度) や工事記録写真、メンテナンススケジュール表、第三者機関を利用した住宅履歴書 (各検査書類や最終竣工図など) をデータ化し、保管管理を行う。データは、施主、工事工務店、FP事務局、ハウスジーメンの4者で保管し、維持保全スケジュール表に基づく定期点検や改修工事などにおいて、都度、住宅履歴を更新する。
【残価評価制度の導入による中古住宅市場への対応】
第三者機関を利用した住宅履歴書管理は、10年毎に行う瑕疵保証更新検査とともに、残価評価も行い、来るべき中古住宅へも対応出来る体制を進める。
●今後の予定について
住宅を長期的かつ省エネ的に計画し設計することは勿論大切であるが、施工に関しても長持ちさせようという意識統一とそれを実行することが大切であると考えている。また、住宅は住み始めてからも大切との認識から、お客様へ住まい方提案など、積極的なコミュニケーションを図り、家守りすることこそが工務店の使命と考えている。その一部として、第三者機関による住宅履歴書の作成更新、残価評価をしっかりと受けることで、お客様の資産を守っていく。本事業を推進していくことで、ストック社会形成に貢献していきたい。