平成21年度 第2回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介
「地球民家」国産無垢材の住宅・循環型モデル
協同組合 あすみ住宅研究会
〒509-9232
岐阜県中津川市坂下208-15
岐阜県中津川市坂下208-15
●基本コンセプトについて
「協同組合あすみ住宅研究会」は、ものづくりに誇りと信念を持つ全国の工務店で組織する協同組合である。木曽東濃檜を全国に供給する「産直」に取り組むべく集まった工務店と産地による協同組合として発足し、今も木曽東濃檜の産直にこだわった家作りを進めている。自社で設計・施工を行い、完成後もしっかりその家の面倒をみていくのが工務店のあるべき姿であり、失敗しない家づくりを最も合理的に実現できると考え、それを実践してきた。長期優良住宅認定制度のスタート以前から本モデル事業への申請などを通じて、制度の主旨や認定基準に準拠する耐久性を確保し、更にそれらの品質を継続して保持し続けられる仕組みの構築に向けて会員工務店全員で研鑽してきている。その成果として本モデルを提案した。
●先導的な提案の内容について
1.産直国産無垢材・木曽東濃檜でつくる潤沢な家「地球民家」
樹齢100年を越す東濃檜を、柱は4~5寸を標準に、家の中心となる大黒柱には8寸材を用いて長寿命・超耐久性を実現する。さらに主要な梁にも4~5寸×8寸以上の材を使用しており、国内でも比類のない優良檜材仕様の家となっている。これらの檜材は岐阜坂下町の支援により「あすみ会」会員工務店へ供給され、卓越した工務店の住宅建築技術によって普遍的デザインで長寿命な「地球民家 (登録商標)」ブランドの家として全国に建設されている。
2.無垢材の機械等級表示
長期優良住宅として認定される「地球民家」の檜材に関しては、新しい機械性等級 (6段階表示) を採用する。従来の等級区分で行われていた目視基準の判定ではなく、実際の材料に衝撃を与えてヤング率を割り出すことで正確な強度測定を行う。その表示方法は、一般のユーザーにも分かりやすいよう、材料の1本1本にカラー表示ラベルを貼り付けて現場まで輸送する。それと同時に、出荷資材リスト表や構造図にそれらを記載して履歴を保存する。
3.大黒柱の直接購入
あすみ会では、より顔の見える関係を築くために、「我が家の大黒柱と出会う旅」と題するイベントを行っている。木曽東濃檜の美林に案内して、そこで山に立っている状態の樹齢100年のヒノキ材を消費者に見てもらい、自邸の大黒柱に使う木を選んで頂く。自らの住宅を80年以上の長寿命住宅として認識してもらい「建築時に植林した苗木が大きく育つまで家を大事に使い続ける」という動機が継続的に喚起されるようにし、家を長持ちさせるためのメンテナンス等に対する意識付けを行うようにする。
4.長期優良住宅の価値を維持・円滑に流通を図る仕組み
(1) 長期の定期点検・各種の保証・保険制度
(2) 長期 (50年) 住宅履歴管理
(3) 継続的なメンテナンス
(4) 木曽ヒノキ100年循環システム
・「家と地球のメンテナンスシステム」
・「地球民家植林証明書」の発行と履歴報告 (継続制度)
(協) あすみ住宅研究会では、これらの維持保全体制と流通円滑化の仕組みによって、今後の既存住宅市場で「地球民家」が受け継がれ、あるいは売買される場合でも、希望に応じて維持管理と資産が継承されていけるよう組織全体で準備体制を整える。
5.その他の提案
・ライフサイクルコストのコストシュミレーション提示
・産直「ヒノキ無垢材」の履歴管理 (品質と履歴のみえる化)
・残価評価システムへの取り組み
2.無垢材の機械等級表示
長期優良住宅として認定される「地球民家」の檜材に関しては、新しい機械性等級 (6段階表示) を採用する。従来の等級区分で行われていた目視基準の判定ではなく、実際の材料に衝撃を与えてヤング率を割り出すことで正確な強度測定を行う。その表示方法は、一般のユーザーにも分かりやすいよう、材料の1本1本にカラー表示ラベルを貼り付けて現場まで輸送する。それと同時に、出荷資材リスト表や構造図にそれらを記載して履歴を保存する。
3.大黒柱の直接購入
あすみ会では、より顔の見える関係を築くために、「我が家の大黒柱と出会う旅」と題するイベントを行っている。木曽東濃檜の美林に案内して、そこで山に立っている状態の樹齢100年のヒノキ材を消費者に見てもらい、自邸の大黒柱に使う木を選んで頂く。自らの住宅を80年以上の長寿命住宅として認識してもらい「建築時に植林した苗木が大きく育つまで家を大事に使い続ける」という動機が継続的に喚起されるようにし、家を長持ちさせるためのメンテナンス等に対する意識付けを行うようにする。
4.長期優良住宅の価値を維持・円滑に流通を図る仕組み
(1) 長期の定期点検・各種の保証・保険制度
(2) 長期 (50年) 住宅履歴管理
(3) 継続的なメンテナンス
(4) 木曽ヒノキ100年循環システム
・「家と地球のメンテナンスシステム」
・「地球民家植林証明書」の発行と履歴報告 (継続制度)
(協) あすみ住宅研究会では、これらの維持保全体制と流通円滑化の仕組みによって、今後の既存住宅市場で「地球民家」が受け継がれ、あるいは売買される場合でも、希望に応じて維持管理と資産が継承されていけるよう組織全体で準備体制を整える。
5.その他の提案
・ライフサイクルコストのコストシュミレーション提示
・産直「ヒノキ無垢材」の履歴管理 (品質と履歴のみえる化)
・残価評価システムへの取り組み
●今後の予定について
上記のような取り組みによって「木曽ヒノキ100年循環システム」を定着させ、長期的な視野に立った植林と伐採を行い、地球規模で自然環境を守ろうという動きを本格化してきたい。森林伐採が問題視されるようになってきているが、山はある程度手を入れないと日光があたりにくくなって土壌が痩せてしまう。まず将来的に生産可能になる山を限定して、計画的に樹木の成長量に見合う分だけを伐採し、その分がまた計画的に植林される仕組みによって、森林環境を損なうことなく、木曽・東濃檜を長期的に安定供給していくことができる。このモデル事業を契機として、家だけではなく、その根源となる国産資源の安定的な供給システムを再構築し、長期の家作りに寄与していきたいと考える。