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平成21年度 第2回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介

平成21年度 平成20年度
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「孫子の代まで住み継ぐ家」新和建設の先導的モデル事業

株式会社 新和建設
〒481-0042
愛知県北名古屋市野崎山神15

●基本コンセプトについて

 新和建設は「家づくり」について創業以来ずっと「木」と「技」と「心」という3つのこだわりがある。そしてこのこだわりと「いいものをきちんと手入れして長く大切に使う」という長期優良住宅が目指すストック社会の住宅のあり方とが共通する。
 「木にこだわり、技にこだわる職人が、心を込めてつくる家」それは百年経ってもまだ使える「孫子の代」まで年を重ね、歴史を刻みながら幸せな暮らしができる家づくりを目指している。

●先導的な提案の内容について

1.環境共棲住宅NPO法人「地球の会」の活動
 「地球の会」とは国産材を使用した「木の家づくり」を通じ日本の森林と林業を守り、伝統技術に基づく地域住宅社会の育成・強化を図る為、ビルダーが全国レベルで連合した唯一の団体である。新和建設の社長はこの会の発起人で発足以来、代表・理事長を務め、会員は約100社を集めて活動している。ここでの先導的モデル事業の提案は以下のとおり。
  • 全国の森林組合と共に一斉見学会を開催。住まい手に地域材を知っていただき木の家の良さを啓蒙する。
  • 会員ビルダーが活用する地域材の供給元と連携し展示会・セミナーなどを通じ森林組合などの川上から、住まい手と直結するビルダーの川下までの交流を深め、流通調達のマッチングをすることで国産材需要拡大を図る。
  • 国産材・地域材の家づくりをすすめるビルダーが直面する課題を共有し解決を図り、地域ビルダーのベンチマークとして普及・啓発する。

2.木の家づくり推進「国産の檜と杉でつくる巨木の家」
 新和建設の先導的モデルでは、長期に耐久性を確保するために構造材はもちろん羽柄材まで檜と杉を使用する。認定基準では「外壁の軸組等に耐久性区分D1特定樹種」であるがその他の材料まで耐久性区分D1の樹種を使用し、長期に耐久性を確保する。ちなみに木材は全て国産材を使用しその8割以上が岐阜の地域産材ある。

3.技の継承 大工の育成制度
 新和建設の家をつくる大工棟梁は高卒で入社し研修生からスタートした生粋の新和育ちで現在105名在籍。新和育ちの40代、50代の棟梁たちのベテランの技を若い世代に受け継がなくてはならない。人は財産、その財産である人間の育成を怠ったのではこの先企業としてのびる余地が失われてしまう、そう考え大工育成を続けている。棟梁となる為の技術だけでなく、風格やCSが伴ってはじめて棟梁としてひとりだちする。日本の伝統工法の技術、住まい手に喜ばれる住まいを実現する為の技術を身に付けるだけでなく新和建設のこだわりである「心」を全うできる人に育っていくのである。

●今後の予定について

 新和建設では家庭菜園の推進に力を入れる。木の家、自然素材の家で健康に暮らすだけでなく「食」からの健康も大事。自分で育てた野菜など安全で安心な「食」を家庭菜園からと考える。家を建てる方は「はじめてのお庭ではじめての家庭菜園」という場合が多い。そんな方向けに地元の農家と一緒に「野菜づくり講座」を開催。木の家が増えれば森を守ると同様に地元農家の野菜を食べ、また交流することで活性化し、里を守るという循環も目指していく。
 またモデルハウスと併設する情報発信基地の設立をする。国産材を使った木の家のモデルハウスを建築しその建物を知ってもらうと共に、併設する展示やイベントを行う情報発信基地において幅広い方々へ長期優良住宅の情報発信、普及啓発活動を行っていく。
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