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平成21年度 第2回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介

平成21年度 平成20年度
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SSD200の家プロジェクト

SSD200プロジェクトユニオン
〒556-0021
大阪府大阪市浪速区幸町3-5-24
((株) 紅中 内)

●基本コンセプトについて

 当該提案は、「国産木材と自然素材を主材として使用し、長期にわたり良質な生活の場を提供する住宅の普及」をコンセプトとし、以下4つのポイントに重点を置くものである。
  • 国産材の普及:国産木材の普及を促すために、狭い範囲の地産地消ではなく、産地と消費地をつなぐネットワークの構築を基本としている。
  • 良質な国産材を使用した住宅の提供:構造用に使用される木材にはグレーディング (機械等級選別) により、強度・含水率等の品質表示を義務付け、構造計算 (許容応力度計算) との連動により、確実に強度性能を確保した国産無垢材住宅を提供する。
  • 住まい手に合わせた住環境の構築:住まい手の建物に対する愛着を育むべく、建築家の介在等、完全なオーダーメイドとし、計画段階から施主が積極的に参加する家作りを推奨している。併せて、内外装等仕上げ材を、出来うる限り、自然素材で尚且つ、住まい手が手入れ、補修、更新の可能な素材の使用を提案しており、住まい手が建物を長期に渡り、快適で良質な状態を容易に維持管理をする事が出来る住宅を提供する。
  • 安心サポートの提供:住まい造り及びその維持管理に関するソフト部分において、そのサポート体制を整備し、施工段階における出来高完成保証制度、維持管理に関する提携データバンクのシステム、使用建材メーカーの維持管理に関する情報、点検管理の情報等を継続して提供していく。

●先導的な提案の内容について

【構造躯体等ハード部分に関する提案】
  • 構造用木材にSSD処理 (燻煙熱処理とエアドライの複合乾燥) を施し、グレーディングにより強度、含水率を確認、表示された国産無垢材を使用する。(以後SSD材)
  • すべての建物に構造計算 (許容応力度計算) を行い、実際には符合した強度以上のSSD材を使用し、建物強度の確保を図る。
  • 門型ラーメンフレームを部分的に採用し、耐震性能と可変性に富んだ大きな空間を確保する。又、通し柱と桁の接合部等、有意である部分に金物接合を採用し、在来木造軸組工法と金物工法の併用工法とする。尚、金物については、杉無垢乾燥材に対しての公的試験データを有するHSS金物を使用する。
  • 杉無垢本実板 (30mmT) を横架材に直貼りした場合の床倍率の公的試験データを取得。火打ち梁と併用して水平構面剛性を確保。これを2階床、2階天井、屋根野地 (垂木レス工法) に配置、合板に頼らずに建物剛性を確保。
  • 構造躯体を出来うる限り現し納めとし、それ以外の構造用木材も通気層確保等の措置を施し、木材が確実に空気に触れる状態を確保する。
  • 外壁面材は透湿抵抗の低い素材を使用する。ならびに断熱材も透湿抵抗の低い繊維系 (グラスウール・セルロースファイバー等) の充填工法とする。
  • 内外装等仕上げ材に付いて、健康・エコその他環境配慮がされなおかつ、性能品質が満足する建材を事務局にて列挙する。基本的にはこの商品郡の中から選択、使用するものとする。

【サポート体制等ソフト部分の提案】
  • この提案案件を提供するSSDプロジェクトユニオンは、木材提供組織 (SSDプロジェクト:経済産業省「新連携」、経済産業省及び農林水産省「農商工連携88選」認定団体) と建築家メンバー、工務店メンバー、サポートメンバー (出来高完工保証、住宅履歴データバンク、長期優良住宅認定機関等)、関係建材メーカー等により構成された組織であり、(株) 紅中 (SSDPメンバー建材商社) 内に専用事務局を設け、その運営に当たる。
  • 計画に関して建築家の介在を推奨し、オーダーメイドの家作りを、住まい手の夢の実現のみにとどまらず、長期に存在する建物の意義も踏まえ、環境・景観等に配慮した地域のオピニオンリーダーとしての建築を目指す。
  • 施工時には「出来高完工保証」の採用を積極的に勧め、4回の施工検査、出来高支払いを通じて、施主、施工業者共に安心の家作りを進めていく。
  • 竣工後は、提携データバンクシステムを提供し、施主、施工者、設計者、関係建材メーカー、ならびにプロジェクトユニオン事務局の多元的管理による適正的確な維持管理に勤める。

 サポート業務としてのソフト提供により、ハード面での「国産木材と自然素材による長期優良住宅」に加えて、創造性のある「美しく魅力的な長期優良住宅」の啓蒙普及を実現させる。

●今後の予定について

 「国産無垢材と自然素材の長期優良住宅を、住まい手と建築家、地域の工務店で創る」
 上記を合言葉に、建築家による相談会の定期的な開催等のイベントや会員工務店の営業活動を通じて、「SSD200の家」をフラッグシップに掲げ、長期優良住宅自体の普及に努める。
 なお、広報に付いては、事務局が主体となって、提携先の新聞紙面及びその他媒体を利用し、直接エンドユーザーに広めていく事を予定している。
平成21年度 第2回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介
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