平成21年度 第1回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介
FBシステム長期優良住宅モデル
北信商建 株式会社
〒381-0024
長野県長野市大字南長池210
長野県長野市大字南長池210
●基本コンセプトについて
「良い住宅をつくって手入れして長く大切に使う」というストック社会の形成は、限られた資源を有効に使うことによる地球環境への配慮、サステナブル社会の構築を目指した取組みと言える。
地域に根ざした地場工務店が地域材やリサイクル製品等の環境負荷の少ない材料を積極的に活用することで、資源の循環的な利用を促進し、地域市場の活性化と共に、持続可能な社会の実現を目指すことができると考える。
今回、採択を受けた「FBシステム長期優良住宅モデル」は、家中温度差が無く暖かく快適な室内環境に保つホクシンハウス (北信商建株式会社) オリジナルの「FB工法」をベースに耐震性・耐久性・維持管理の容易性を強化。維持管理や点検・履歴蓄積等のソフト面も総合的に提案を行っている。
地域に根ざした地場工務店が地域材やリサイクル製品等の環境負荷の少ない材料を積極的に活用することで、資源の循環的な利用を促進し、地域市場の活性化と共に、持続可能な社会の実現を目指すことができると考える。
今回、採択を受けた「FBシステム長期優良住宅モデル」は、家中温度差が無く暖かく快適な室内環境に保つホクシンハウス (北信商建株式会社) オリジナルの「FB工法」をベースに耐震性・耐久性・維持管理の容易性を強化。維持管理や点検・履歴蓄積等のソフト面も総合的に提案を行っている。
●先導的な提案の内容について
1. 地域材やリサイクル製品等を活用し、長期に渡る性能を向上
地域材 (県産木材) やリサイクル製品、未利用資源を有効活用した材料等の長所を活かし、適材適所で採用することで、耐震性・耐久性を高め、省エネルギーでかつ室内空気環境にまで配慮した。
具体的に、外周部には防腐防蟻に優れており、耐久性・耐火性の高い火山性ガラス質複層板を採用。建物全体の耐震性を高めると同時に、建物外周部へ耐力壁を集約し、将来への変化に対応できるように配慮。
また桁上に国産材合板を貼り、その上に古新聞をリサイクルした断熱材を吹き込む工法とし、床剛性を高めると共に、建て方時の安全性を確保している。
さらに、土台は耐久性の高いヒノキ、ヒバ、クリのいずれかの地域材、構造材は耐久性区分D1の樹種に指定されている地域の木材とし、野地板や床下地材にも国産材合板を採用した。
2. 四季を通して快適な「FB工法」をベースに性能を強化
「FB工法」とは、基礎断熱された床下空間で暖房し、暖められた新鮮空気が壁体内を循環し、室内の換気をおこなうと共に、床・壁・天井を均一に暖めて家中を快適な環境にするオリジナルの工法で昭和63年に開発。快適住宅に欠かせない「断熱・気密・換気・暖房」の四つの要素をすべて網羅した工法として、1000棟以上の住宅を手掛けてきた。
また平成7年よりFB工法加盟店制度を設け、高気密高断熱住宅の指導、支援を行い、全国で100棟以上の実績を上げている。この「FB工法」をベースに長期に渡る住宅の性能向上を図っている。
維持管理の容易性については、高さのある床下空間を確保し、給水・給湯管に「ヘッダー方式」を採用し、隠蔽部に「さや管」を設置する。排水管に専用のスリーブと可とう管を用いる等、設備配管の点検や、維持管理を容易にした。
また内部通気層を電気配線のスペースとすることで、気密断熱層を傷めることなく、容易に電気配線の増設や移設を可能としている。
床下に設置する暖房機はエネルギー源や機種を問わず選択でき、特殊な工事を必要としない為、躯体に影響を及ぼすことなく安価に取替えが可能となっている。
省エネ対策として、次世代省エネ基準を最低基準として、断熱材の厚さを変えた断熱仕様プランを見積り時に提示。予め性能を上げたことによるコストアップと冷暖房費の差を明示し、予算に応じて簡単に高性能な住宅を選択しやすいシステムを提案。
また全棟で気密測定を実施し、C値を1.0cm²/m²以下としている。
3. 維持管理等のソフト面の充実
建物の維持管理に係る費用について、予め把握し、準備を進められるように、40年間のメンテナンススケジュールを提示する。
10年毎の定期点検の際に、その時代にあった材料や価格を検討し、スケジュール表を更新していく。
また定期的な点検の他に災害時の緊急時点検をおこなう体制もとっている。
さらに、設計図書はもちろんのこと、高性能住宅を示す気密測定報告書、施工業者・現場監督・第三者機関の施工管理記録をまとめた「住宅履歴書」を整備。定期点検等の記録を追加してファイルし、履歴情報を蓄積していける提案としている。
昨年、ホクシンハウスが提案した「信州エコハウスシステム超長期住宅モデル」が、超長期住宅先導的モデル事業に採択され、普及啓発に取り組んでいるが、長期住宅のベースとなっている「FB工法」を施工する全国の加盟店のさらなる技術向上の為、「FBシステム長期優良住宅モデル」を開発した。
本事業を契機にFB工法加盟店の長期優良住宅への取り組みを支援し、長野県に留まることなく、全国の加盟店と共に長期優良住宅の普及啓発に取り組んでいきたい。
地域材 (県産木材) やリサイクル製品、未利用資源を有効活用した材料等の長所を活かし、適材適所で採用することで、耐震性・耐久性を高め、省エネルギーでかつ室内空気環境にまで配慮した。
具体的に、外周部には防腐防蟻に優れており、耐久性・耐火性の高い火山性ガラス質複層板を採用。建物全体の耐震性を高めると同時に、建物外周部へ耐力壁を集約し、将来への変化に対応できるように配慮。
また桁上に国産材合板を貼り、その上に古新聞をリサイクルした断熱材を吹き込む工法とし、床剛性を高めると共に、建て方時の安全性を確保している。
さらに、土台は耐久性の高いヒノキ、ヒバ、クリのいずれかの地域材、構造材は耐久性区分D1の樹種に指定されている地域の木材とし、野地板や床下地材にも国産材合板を採用した。
2. 四季を通して快適な「FB工法」をベースに性能を強化
「FB工法」とは、基礎断熱された床下空間で暖房し、暖められた新鮮空気が壁体内を循環し、室内の換気をおこなうと共に、床・壁・天井を均一に暖めて家中を快適な環境にするオリジナルの工法で昭和63年に開発。快適住宅に欠かせない「断熱・気密・換気・暖房」の四つの要素をすべて網羅した工法として、1000棟以上の住宅を手掛けてきた。
また平成7年よりFB工法加盟店制度を設け、高気密高断熱住宅の指導、支援を行い、全国で100棟以上の実績を上げている。この「FB工法」をベースに長期に渡る住宅の性能向上を図っている。
維持管理の容易性については、高さのある床下空間を確保し、給水・給湯管に「ヘッダー方式」を採用し、隠蔽部に「さや管」を設置する。排水管に専用のスリーブと可とう管を用いる等、設備配管の点検や、維持管理を容易にした。
また内部通気層を電気配線のスペースとすることで、気密断熱層を傷めることなく、容易に電気配線の増設や移設を可能としている。
床下に設置する暖房機はエネルギー源や機種を問わず選択でき、特殊な工事を必要としない為、躯体に影響を及ぼすことなく安価に取替えが可能となっている。
省エネ対策として、次世代省エネ基準を最低基準として、断熱材の厚さを変えた断熱仕様プランを見積り時に提示。予め性能を上げたことによるコストアップと冷暖房費の差を明示し、予算に応じて簡単に高性能な住宅を選択しやすいシステムを提案。
また全棟で気密測定を実施し、C値を1.0cm²/m²以下としている。
3. 維持管理等のソフト面の充実
建物の維持管理に係る費用について、予め把握し、準備を進められるように、40年間のメンテナンススケジュールを提示する。
10年毎の定期点検の際に、その時代にあった材料や価格を検討し、スケジュール表を更新していく。
また定期的な点検の他に災害時の緊急時点検をおこなう体制もとっている。
さらに、設計図書はもちろんのこと、高性能住宅を示す気密測定報告書、施工業者・現場監督・第三者機関の施工管理記録をまとめた「住宅履歴書」を整備。定期点検等の記録を追加してファイルし、履歴情報を蓄積していける提案としている。
昨年、ホクシンハウスが提案した「信州エコハウスシステム超長期住宅モデル」が、超長期住宅先導的モデル事業に採択され、普及啓発に取り組んでいるが、長期住宅のベースとなっている「FB工法」を施工する全国の加盟店のさらなる技術向上の為、「FBシステム長期優良住宅モデル」を開発した。
本事業を契機にFB工法加盟店の長期優良住宅への取り組みを支援し、長野県に留まることなく、全国の加盟店と共に長期優良住宅の普及啓発に取り組んでいきたい。