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平成21年度 第1回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介

平成21年度 平成20年度
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長期優良住宅実現の為の人材教育プログラム

セルコホーム 株式会社
〒980-0011
宮城県仙台市青葉区上杉2-1-14

●基本コンセプトについて

 長期優良住宅の建築とその性能の維持、さらには社会的資産としての住宅ストックの形成を実現させるには、新築時の性能確保と継続したメンテナンスが必要と考える。セルコホームでは北米住宅の合理的手法を取り入れ、一邸ごとの性能確保を基本とし、メンテナンスしやすい構造にすることで維持管理や将来のリフォームを容易にしている。
 性能維持に関しては、将来的な技術職等の不足も想定し、多岐にわたるメンテナンス技術を習得した人材 (多能工的) として、「メンテナンスアドバイザー」の育成を図る。これについても北米の合理的な手法を取り入れ、短期間での育成を目指す。
 もう1つ重要な点は、住まい手自らが関心を持ち、自邸のメンテナンスを行なうことで住まいへの愛着心が生まれ、自らが積極的にメンテナンスを行なう原動力となる。住まいの関心を高める手法として、北米的DIYの考え方を取り入れ、メンテナンスアドバイザーがその伝授に努める。一方で、住まいも人間同様、日ごろから種々のケアを行ない資産価値の維持に努める必要がある。それゆえ、医師 (メンテナンスアドバイザー) の定期的な健康診断 (定期点検) を受け、また状況に応じて適宜治療(修理)することで“長寿命化”が可能となる。また、メンテナンスアドバイザーはその他にも様々なアプローチでメンテナンスの啓蒙策を提言。住まい手への愛着心醸成を誘導し、さらなる良質な住宅ストックの形成を目指す。

●先導的な提案の内容について

1. 北米住宅の合理的思想を導入した住宅建築
 北米には、100年を超える寿命の住宅が数多く存在し、その流通システムも確立されている。セルコホームではその合理的な建築技術と独自のノウハウにより、日本国内に適応した高性能省エネルギーツーバイフォー住宅を提供する。
 
2. 個邸レベルで一定の住宅基準を充たした住宅として提供
 新築時、設定した基準値を充たしているかの検査 (気密測定・換気風量測定) を一邸ごとに実施。C値は1.0cm²/m²、Q値は1.4W/m²K以下とし、高いレベルでの基準を充たした住宅として住宅取得者に提供する。これにより、プラン内容・建物面積の違いに関わらず、一定基準の長期住宅の供給を実現することが可能となる。
 
3. 容易なメンテナンスを可能にする構造の採用
 主な構造部分を、メンテナンスが容易な構造とする。例えば構造体に影響なくサッシ本体が容易に交換可能な構造や、耐力壁以外の間仕切壁は全て変更できる工法を採用するなどして、将来の改築工事を容易に行える構造とした。
 
4. 資産価値維持の為のメンテナンス人材の育成
 躯体・設備機器に対する知識や、的確な点検を行える技術を持つメンテナンスアドバイザー育成の為のカリキュラムを確立する。メンテナンスアドバイザー認定制度を導入し、定期的に研修を実施することで、スキルの維持・向上を図る。
 また、維持管理記録において、その記録・蓄積のための統一したシステムを既存の顧客管理支援システム内にて構築。さらにその履歴情報については、第三者機関への保管体制を確立し、住宅流通の際の履歴情報の管理を実現する。
 
5. 住まい手へのメンテナンスの啓蒙
 住まい手レベルで行う具体的手法をDVD等にて紹介、定期点検時にはメンテナンスアドバイザーが個々のメンテナンス手法を教示・助力することで、住まい手のDIYの意識を高め、住宅の長寿命化を促進させる。またメンテナンス用品の購入・情報の入手などができるオーナー専用WEBサイトを構築する。

●今後の予定について

 主要構造部分が可視化できるようスケルトン構造のモデルハウスを宮城・大阪に建築。モデルハウス建築とその告知を全国レベルで実施することでより高い普及を実現する。
 メンテナンスアドバイザー制度の実現により、より良質な点検・リフォームが可能となり、現在発生している不良なリフォーム業者とのトラブル軽減に寄与する。
 さらに、各加盟店へのリフォーム事業確立とその運営に向けた基盤を構築することで、加盟店の事業運営の安定と新たな人材雇用にも貢献する。
平成21年度 第1回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介
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