平成21年度 第1回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介
ミサワホーム長期優良住宅
「持続的まちづくりのモデル“橿原神宮前”」
「持続的まちづくりのモデル“橿原神宮前”」
ミサワホーム近畿 株式会社
〒530-0003
大阪府大阪市北区堂島2-2-2 近鉄堂島ビル15階
大阪府大阪市北区堂島2-2-2 近鉄堂島ビル15階
●基本コンセプトについて
美しくつくられた「まち」の性能が持続しない最大の要因は、まちづくりの思想がそこに暮らす住民に正確に承継されないままに、個々の生活が始まり、世代交代してしまうところにある。
本提案は、まちづくりの思想を情報として管理し、オーナーズクラブ (仮) が“まち育て”を実践していくことで、そこに暮らす方々や次の世代の住民へまちの「情報」と「愛着」が継続される仕組みを構築する。
また、“まち”は「家族、周辺のまち、地域」との繋がりの中で成り立っていることから、持続的なまちづくりの仕組みを一つの新規団地から周辺地域の既存住宅団地にも波及させることで、同じ生活圏の中での優良な住環境への住替えとスムーズな世代循環の形成を目指している。
本提案は、まちづくりの思想を情報として管理し、オーナーズクラブ (仮) が“まち育て”を実践していくことで、そこに暮らす方々や次の世代の住民へまちの「情報」と「愛着」が継続される仕組みを構築する。
また、“まち”は「家族、周辺のまち、地域」との繋がりの中で成り立っていることから、持続的なまちづくりの仕組みを一つの新規団地から周辺地域の既存住宅団地にも波及させることで、同じ生活圏の中での優良な住環境への住替えとスムーズな世代循環の形成を目指している。
●先導的な提案の内容について
まちに暮らす方々が、まちの情報を世代をわたって持続し、地域への愛着を育むために、3つの提案を行った。
1) “まち・住宅”情報の持続
“まち・住宅”情報を「つくる」「住むマナー」「育む」「住み継ぐ」の4段階のフェーズで整理し、各段階で大切な履歴情報を「登録・保存・参照」できる仕組みをWebプラットフォームと併せて構築する。また、メンテンスプログラムを策定し、“まち・住宅”履歴データを基にタイムリーにお住まいの方へメール・電話などでご案内する。世代交代の場面では、長期保証や点検制度の引継ぎ、住替えサポート (家賃保証・優良住宅査定システム) を行うことで積極的にサポートする。
「つくる」段階から「世代交代」する段階まで、トータルにサポートすることで、「手入れをして、履歴を残し、次世代へ引き継ぐ」ことが、“まち・住宅”の資産価値を高めていくことになる意識を啓発していく。
フェーズ 1 (つくる)
持続的なまちづくりのコンセプトやプランニングルールを策定し、まち開発情報をデータ保存する。また、各住戸の建物情報 (設計図書、仕様、性能評価書、帳票類など) をデータ登録し保存する。
フェーズ 2 (住むマナー)
まちづくりのマナーに対する理解と共感を得るために、インターネットを活用して、まちづくりルールや建築協定などの情報をいつでも閲覧できるようにする、また、建物メンテナンス履歴やリフォームした情報は当社実施のものは当社で登録、オーナー自身が行ったものもオーナー登録できるような環境を構築する。
フェーズ 3 (育む)
「まち」を守り育てるための日常の手入れの方法や、ガーデニング等のまち育ての楽しみ方を普及・浸透し、入居者自らが手を入れることによって時を経るごとにそのも魅力を増す「年輪美」のあるまちなみと住環境を実現する。また、まち育てのカリキュラムは住人と一緒に作っていく仕組みとする。
フェーズ 4 (住み継ぐ)
入居者が入れ替わる場面で、まちや建物の仕様等の情報を、新たな住民へ確実に引き継ぐための仕組みを既存のデータベースを発展させてインターネットサービスと組み合わせることによって実現する。
2) “まち育て”プログラムの持続
同じ時期に暮らしが始まり、年を経る“まち”だからこそ共有したい、お手入れやメンテンス情報。
また、同じ地域に暮らすからこそ共有したい、地域の利便情報がある。“まち育て”プログラムは、こうした「維持」と「交流」をテーマに住人参加型イベントの実施や情報発信を行う。
“まち育て”プログラムは、そこに住まう方々が当事者意識をもって参加できる「まち育てクラブ(仮称:オーナーズクラブ橿原神宮)」を設けて運営する仕組みを提案した。「まち育てクラブ」は、全住戸が参加。
まちにお住まいの方から3人程度の委員が毎年選出され、運営にあたる。当社は、運営支援の委託を受けて、事務局メンバーとして参加し、まち育てメニューの企画・実施のお手伝いを行う。
3) 周辺の既存団地との連携
本提案の「オナーズガーデン橿原神宮」は奈良県橿原市に建設予定の27区画の分譲団地であり、ここを含む半径1km内のエリアには、当社の10年前からの既存分譲 (3団地117戸) が在る。上記の“まち育て”プログラムは、既存のまちにも有効であり、一団地の「まち育てクラブ」から地域の「まち育てクラブ」へ拡大しての展開が可能となる。
既存の住宅には、必要な耐久診断とメンテナンスを実施することで、「再保証・延長保証」及び「住替えサポート(家賃保証・優良住宅査定システム)」が受けられる。
また、対象団地の拡大により、家族構成の変化等による同一エリア内での住み替えをサポートすることで、地縁 (ご近所付合い) の持続と優良住宅ストックの形成を目指していく。
1) “まち・住宅”情報の持続
“まち・住宅”情報を「つくる」「住むマナー」「育む」「住み継ぐ」の4段階のフェーズで整理し、各段階で大切な履歴情報を「登録・保存・参照」できる仕組みをWebプラットフォームと併せて構築する。また、メンテンスプログラムを策定し、“まち・住宅”履歴データを基にタイムリーにお住まいの方へメール・電話などでご案内する。世代交代の場面では、長期保証や点検制度の引継ぎ、住替えサポート (家賃保証・優良住宅査定システム) を行うことで積極的にサポートする。
「つくる」段階から「世代交代」する段階まで、トータルにサポートすることで、「手入れをして、履歴を残し、次世代へ引き継ぐ」ことが、“まち・住宅”の資産価値を高めていくことになる意識を啓発していく。
フェーズ 1 (つくる)
持続的なまちづくりのコンセプトやプランニングルールを策定し、まち開発情報をデータ保存する。また、各住戸の建物情報 (設計図書、仕様、性能評価書、帳票類など) をデータ登録し保存する。
フェーズ 2 (住むマナー)
まちづくりのマナーに対する理解と共感を得るために、インターネットを活用して、まちづくりルールや建築協定などの情報をいつでも閲覧できるようにする、また、建物メンテナンス履歴やリフォームした情報は当社実施のものは当社で登録、オーナー自身が行ったものもオーナー登録できるような環境を構築する。
フェーズ 3 (育む)
「まち」を守り育てるための日常の手入れの方法や、ガーデニング等のまち育ての楽しみ方を普及・浸透し、入居者自らが手を入れることによって時を経るごとにそのも魅力を増す「年輪美」のあるまちなみと住環境を実現する。また、まち育てのカリキュラムは住人と一緒に作っていく仕組みとする。
フェーズ 4 (住み継ぐ)
入居者が入れ替わる場面で、まちや建物の仕様等の情報を、新たな住民へ確実に引き継ぐための仕組みを既存のデータベースを発展させてインターネットサービスと組み合わせることによって実現する。
2) “まち育て”プログラムの持続
同じ時期に暮らしが始まり、年を経る“まち”だからこそ共有したい、お手入れやメンテンス情報。
また、同じ地域に暮らすからこそ共有したい、地域の利便情報がある。“まち育て”プログラムは、こうした「維持」と「交流」をテーマに住人参加型イベントの実施や情報発信を行う。
“まち育て”プログラムは、そこに住まう方々が当事者意識をもって参加できる「まち育てクラブ(仮称:オーナーズクラブ橿原神宮)」を設けて運営する仕組みを提案した。「まち育てクラブ」は、全住戸が参加。
まちにお住まいの方から3人程度の委員が毎年選出され、運営にあたる。当社は、運営支援の委託を受けて、事務局メンバーとして参加し、まち育てメニューの企画・実施のお手伝いを行う。
3) 周辺の既存団地との連携
本提案の「オナーズガーデン橿原神宮」は奈良県橿原市に建設予定の27区画の分譲団地であり、ここを含む半径1km内のエリアには、当社の10年前からの既存分譲 (3団地117戸) が在る。上記の“まち育て”プログラムは、既存のまちにも有効であり、一団地の「まち育てクラブ」から地域の「まち育てクラブ」へ拡大しての展開が可能となる。
既存の住宅には、必要な耐久診断とメンテナンスを実施することで、「再保証・延長保証」及び「住替えサポート(家賃保証・優良住宅査定システム)」が受けられる。
また、対象団地の拡大により、家族構成の変化等による同一エリア内での住み替えをサポートすることで、地縁 (ご近所付合い) の持続と優良住宅ストックの形成を目指していく。
●今後の予定について
ミサワホームグループでは今後も住人参加の“まち育てクラブ”が主体となった、“まち育て”メニューを他分譲団地でも企画・提案していく。また、前回提案では“まち・住宅情報”の持続をサポートするエリアを単独団地内に限っていたが、今回の「オナーズガーデン橿原神宮前」で提案したように、周辺の複数の当社分譲団地にも範囲を拡大して取組む予定である。