平成21年度 第1回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介
憧れと地域特性を活かした原点回帰住宅による
うるおいある街並みづくり
うるおいある街並みづくり
株式会社 玉家建設
〒921-8011
石川県金沢市入江3丁目29
石川県金沢市入江3丁目29
●基本コンセプトについて
当社は、長期にわたって街並みや景観を維持するためには、その土地や気候にあった住宅を建設すること、そしてその街並みを維持したいと思う施主の気持ちを醸成することが大切と考えている。
さらに、その街並みを広げるためには、街への憧れが重要と考えている。
さらに、その街並みを広げるためには、街への憧れが重要と考えている。
●先導的な提案の内容について
○地域の気候風土に調和した原点回帰住宅
北陸の古き家を調査の上、見出した特徴である軒の出が深い住宅
軒の出が深い住宅は、通行人が雨や雪をしのぐことができ、住宅本体に風雨や直射日光が当たりづらく風雨の多い北陸地方において長期に住宅を維持するための先人の知恵が詰まったものである。
また、夏場は直射日光が住宅本体に当たりづらく、冬場は直射日光が家の中まで入るなど省エネにも効果が期待できる。さらに、歩行者の視線を配慮すると、軒のラインが低く深い下屋を付けたほうが落ち着くなど景観面での効果もある。複数棟で構成される団地ではなく、単独棟で街並みを形成するためには、既存住宅との調和により街並みを形成することは特に重要と考える。
○外構を調整しまちなみを形成
「住まいは人と街の財産である」ことを旨に、住宅本体だけではなく、敷地全体を考えた設計を行なっており、周辺住宅との調和、メイン道路との調和を勘案した住宅を建設している。建築物総合環境性能評価システムCASBEEの考え方を取入れると共に、以下の3項目を実施し、周辺住宅との調和を図った外構設計を行なう。
街並みを形成するためには街を守りたいと思う施主の思いが重要であり、これなくして街並みの形成・維持は困難だ。そこで、当社は施主が街並みを維持したいと思う心の醸成に注力する。施主家族全員を会員として組織化した響倶楽部を通じて、「地域の風土に調和した住まい方」の情報発信や「住まいは人と街の財産」であることの情報発信を継続的に行なう。
○維持保全計画
維持保全については、住宅の引き渡し時に「住まいのメンテナンスガイドライン」と施主家族自らが気軽に手入れを行えるよう必要な道具を提供している。
住宅躯体の点検は目視により行い、内装・設備機器の点検はヒアリングにより行う。通常点検の他に5年目には、当社が再防蟻処理を行う。
○施主と当社による住宅履歴情報等の共有
当社は、点検・修理記録のデータベースシステムを導入している。維持保全計画に則って実施した点検等を記録したもので、修理記録は修理依頼から処置報告までを記録したものだ。これらの記録に図面を添付し、図面から修理記録まで一元管理する。この情報は当社のみで保有するのではなく、年1回のバースデーカード送付時に施主へ点検・修理記録を同封する。
○住宅性能評価機関の電子申請サービス
『ポータルサイト』活用提案
住宅建設履歴の情報は、住宅供給者が管理するのが一般的であるが、長期にわたる情報の管理の場合、第三者機関による情報のバックアップ保存が必要である。
そこで、常時閲覧可能となるよう新築図面等の紙面情報を電子データ等に変換し、住宅性能評価機関の提供するデータ保管サービス『ポータルサイト』を活用することで、長期にわたり、信頼性の高い情報管理を試みる。
北陸の古き家を調査の上、見出した特徴である軒の出が深い住宅
軒の出が深い住宅は、通行人が雨や雪をしのぐことができ、住宅本体に風雨や直射日光が当たりづらく風雨の多い北陸地方において長期に住宅を維持するための先人の知恵が詰まったものである。
また、夏場は直射日光が住宅本体に当たりづらく、冬場は直射日光が家の中まで入るなど省エネにも効果が期待できる。さらに、歩行者の視線を配慮すると、軒のラインが低く深い下屋を付けたほうが落ち着くなど景観面での効果もある。複数棟で構成される団地ではなく、単独棟で街並みを形成するためには、既存住宅との調和により街並みを形成することは特に重要と考える。
○外構を調整しまちなみを形成
「住まいは人と街の財産である」ことを旨に、住宅本体だけではなく、敷地全体を考えた設計を行なっており、周辺住宅との調和、メイン道路との調和を勘案した住宅を建設している。建築物総合環境性能評価システムCASBEEの考え方を取入れると共に、以下の3項目を実施し、周辺住宅との調和を図った外構設計を行なう。
- 時の流れと共に家に味わいが出るよう、アプローチに洗い出し仕上げや自然石等を採用。
- 季節が感じられるシンボル樹を設置。
- 塀を用いた隣地境界との仕切り。
街並みを形成するためには街を守りたいと思う施主の思いが重要であり、これなくして街並みの形成・維持は困難だ。そこで、当社は施主が街並みを維持したいと思う心の醸成に注力する。施主家族全員を会員として組織化した響倶楽部を通じて、「地域の風土に調和した住まい方」の情報発信や「住まいは人と街の財産」であることの情報発信を継続的に行なう。
○維持保全計画
維持保全については、住宅の引き渡し時に「住まいのメンテナンスガイドライン」と施主家族自らが気軽に手入れを行えるよう必要な道具を提供している。
住宅躯体の点検は目視により行い、内装・設備機器の点検はヒアリングにより行う。通常点検の他に5年目には、当社が再防蟻処理を行う。
○施主と当社による住宅履歴情報等の共有
当社は、点検・修理記録のデータベースシステムを導入している。維持保全計画に則って実施した点検等を記録したもので、修理記録は修理依頼から処置報告までを記録したものだ。これらの記録に図面を添付し、図面から修理記録まで一元管理する。この情報は当社のみで保有するのではなく、年1回のバースデーカード送付時に施主へ点検・修理記録を同封する。
○住宅性能評価機関の電子申請サービス
『ポータルサイト』活用提案
住宅建設履歴の情報は、住宅供給者が管理するのが一般的であるが、長期にわたる情報の管理の場合、第三者機関による情報のバックアップ保存が必要である。
そこで、常時閲覧可能となるよう新築図面等の紙面情報を電子データ等に変換し、住宅性能評価機関の提供するデータ保管サービス『ポータルサイト』を活用することで、長期にわたり、信頼性の高い情報管理を試みる。
●今後の予定について
施主家族全員が入会する「響倶楽部」の会員様に会報にて、家のメンテナンス方法の情報を発信し、施主自身が家のメンテナンスに興味を持つよう啓蒙活動を行い、建築後こそ他社のモデルとなる住宅となるよう活動を行なう。
具体的には――
具体的には――
- 当社のホームページにて本事業の取組みを公開し、周知する。
- 響倶楽部の会報に本事業の取組みを取り上げ周知する。
- 響倶楽部の会報に家のメンテナンス方法や庭木の手入れ方法などを取り上げ啓蒙活動を行なう。
- 年5回以上の住宅の内覧会を行ない、本取組を地域にアピールする。