平成21年度 第1回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介
アイ・ホームの宮崎県産長期優良住宅先導的モデル事業
アイ・ホーム 株式会社
〒880-0212
宮崎県宮崎市佐土原町大字下那珂3569-7
宮崎県宮崎市佐土原町大字下那珂3569-7
●基本コンセプトについて
宮崎県産材を活用・利用促進するとともに、総合的に長期優良住宅認定基準に配慮し、長期にわたり住み継ぐことができ、施主との長い付き合いができる宮崎の気候風土にあった住まいづくりを目指す。
構造部材 (木材) の乾燥に用いるエネルギーを極力低減するために、グリーン材を活用する点が大きな特徴のひとつ。含水率約35%のグリーン材であっても、KD材と同等の寸法安定性、強度をもつものを利用するだけでなく、結露の心配がない防腐防蟻性能を備えた素材も活用する。
構造部材 (木材) の乾燥に用いるエネルギーを極力低減するために、グリーン材を活用する点が大きな特徴のひとつ。含水率約35%のグリーン材であっても、KD材と同等の寸法安定性、強度をもつものを利用するだけでなく、結露の心配がない防腐防蟻性能を備えた素材も活用する。
●先導的な提案の内容について
構造躯体の耐久性向上について
一般的な在来工法の防腐防蟻対策では、土台、大引などの床組材への加圧式保存処理材の利用や、立ち上がり1mまでの塗布および吹き付け等の処理が講じられてきた。本提案では、1階、2階の外周部に面する軸組材、床組材、小屋組材への保存処理及び寸法安定化剤の加圧注入処理材を使用する。
さらに、保証制度も付与していく。
これによって、グリーン材を活用しているにも関わらず、構造躯体の耐久性や気密性の向上を実現している。
加えて、基礎部分にも配慮を施している。密閉された基礎空間では、上棟後に基礎コンクリートから水分が蒸散するという問題があった。そこで、本提案では除湿機を用いた床下の湿気対策を行っている。
主に生コンの硬化に伴う湿気が密閉空間に充満することを解消し、構造躯体の耐久性向上に寄与する。
可変性の確保、維持管理・更新の容易性について
伝統工法である田の字型プランを活用し、間取りの可変性を確保、生活様式の変化に柔軟に対応する。
設備設計図による維持管理システムを導入し、一括した設備図書面管理で総合的な長期維持管理を可能とした。
省エネルギー性について
開口部には樹脂複層ガラスサッシを利用しており、結露の防止と省エネ性能の向上を図っている。
加えて、宮崎県内各地の気象データを参考にしながら、地域性に応じた風向きや風速、空気の性質などを考慮した設計を行う。積極的に風を取り込み、夏涼しく、冬暖かい室内環境を創造していく。
居住環境について
一般的な住宅外構では、ブロックやアルミ製のフェンス、カーポートなどが主流になっており、美観的な観点から味気ない外構デザインとなってしまうだけでなく、照り返しの問題などから省エネという面でも課題がある。
本提案では、宮崎県産材に保存処理による高耐久化処置を講じた格子遮熱パネルや木製テラスデッキなどを外構に多用し、地域性を反映した街なみ景観を創造するとともに、省エネ性の向上にも貢献する。
維持保全計画、住宅履歴の制作及び保存等について
本提案における維持保全計画では、定期的な点検をベースとして、点検時に発生する諸問題を居住者に改善案として提示し、維持保全に努める。また、住まい手を対象とした維持保全に関するセミナーを開催し、外構木材施設の維持保全に向けた取り組みの重要性を示し、居住者が自ら日曜大工で維持保全作業を行うよう促していく。
住宅履歴のデータ管理システムも導入し、建築時から竣工までの情報だけでなく、定期点検などのデータも蓄積する。
本提案では、森林認証を受けて宮崎県産材を使用しており、木材のトレーサビリティも記録として保管する。
一般的な在来工法の防腐防蟻対策では、土台、大引などの床組材への加圧式保存処理材の利用や、立ち上がり1mまでの塗布および吹き付け等の処理が講じられてきた。本提案では、1階、2階の外周部に面する軸組材、床組材、小屋組材への保存処理及び寸法安定化剤の加圧注入処理材を使用する。
さらに、保証制度も付与していく。
これによって、グリーン材を活用しているにも関わらず、構造躯体の耐久性や気密性の向上を実現している。
加えて、基礎部分にも配慮を施している。密閉された基礎空間では、上棟後に基礎コンクリートから水分が蒸散するという問題があった。そこで、本提案では除湿機を用いた床下の湿気対策を行っている。
主に生コンの硬化に伴う湿気が密閉空間に充満することを解消し、構造躯体の耐久性向上に寄与する。
可変性の確保、維持管理・更新の容易性について
伝統工法である田の字型プランを活用し、間取りの可変性を確保、生活様式の変化に柔軟に対応する。
設備設計図による維持管理システムを導入し、一括した設備図書面管理で総合的な長期維持管理を可能とした。
省エネルギー性について
開口部には樹脂複層ガラスサッシを利用しており、結露の防止と省エネ性能の向上を図っている。
加えて、宮崎県内各地の気象データを参考にしながら、地域性に応じた風向きや風速、空気の性質などを考慮した設計を行う。積極的に風を取り込み、夏涼しく、冬暖かい室内環境を創造していく。
居住環境について
一般的な住宅外構では、ブロックやアルミ製のフェンス、カーポートなどが主流になっており、美観的な観点から味気ない外構デザインとなってしまうだけでなく、照り返しの問題などから省エネという面でも課題がある。
本提案では、宮崎県産材に保存処理による高耐久化処置を講じた格子遮熱パネルや木製テラスデッキなどを外構に多用し、地域性を反映した街なみ景観を創造するとともに、省エネ性の向上にも貢献する。
維持保全計画、住宅履歴の制作及び保存等について
本提案における維持保全計画では、定期的な点検をベースとして、点検時に発生する諸問題を居住者に改善案として提示し、維持保全に努める。また、住まい手を対象とした維持保全に関するセミナーを開催し、外構木材施設の維持保全に向けた取り組みの重要性を示し、居住者が自ら日曜大工で維持保全作業を行うよう促していく。
住宅履歴のデータ管理システムも導入し、建築時から竣工までの情報だけでなく、定期点検などのデータも蓄積する。
本提案では、森林認証を受けて宮崎県産材を使用しており、木材のトレーサビリティも記録として保管する。
●今後の予定について
今回の提案では、これまで説明してきた取り組みを進めていくと同時に、施工上の品質を安定的に高いレベルで確保していくために、施工技術者の育成にも取り組む。大工職、防水職、板金工などに対し講習会、筆記試験、実技試験を行い、最終合格者に認定書の交付を行う。