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平成21年度 第1回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介

平成21年度 平成20年度
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ミサワインターナショナル「HABITA長期優良住宅先導的モデル」

ミサワインターナショナル 株式会社
〒163-0704
新宿区西新宿2丁目7番1号

●基本コンセプトについて

 ミサワインターナショナルは、日本と海外の数百年の歴史を持つ古民家に学び、伝統的木造工法を現代の工業化技術で継承したいと考え、地域活性化の推進役である地域工務店と共に取り組んでいる。古くて正しいことを新しい方法で現代に適用し、長期にわたって残すべき価値ある美しいデザイン、家族の絆や思い出が残り、何世代にもわたって引き継がれてゆく住まいづくりを目指している。

●先導的な提案の内容について

(1) 5寸柱を使用した外部真壁通気工法
  • 外部真壁構造は、木が蒸れず劣化現象を目視可能、これに加え、外壁を通気構造とすることで、さらに耐久性を向上させる。
  • 木の持つ調湿作用、香り、肌触り、温もり等で愛着を持ち長く大切に住まう建物。
(2) 民家的な設計手法による可変性のある住宅
  • 5寸の柱と5寸×1尺の梁によるメインフレームを構成し、それらの矩形の組合わせによる安定した構造体を実現する。
  • 矩形の組み合わせの間取りのシンプルな骨組により、世代を超えた住み替えと100年後の再生が可能
(3) 国産材を活用した環境配慮型の工業化住宅
  • メインフレームの構造材に国産材を活用し国内の森林経営の安定化、活性化に寄与する。
  • 含水率15%以下のプレカット集製材により品質、性能が安定した工業化木造住宅
  • 国産材の需要拡大により森林を計画再生し、環境保全とCO2縮減に寄与する。
(4) 設備ゾーンを集約化するプラニングシステム
  • 階段、水廻り等の固定的な空間を、大梁で囲まれた特定の区画 (間面コア) に集約することで、残りの区画の空間可変性を確保
(5) デザイン評価委員会により価値あるデザインを評価
  • 価値ある快適な空間や質の高いデザインの基準を学識経験者、専門家等により策定
  • 空間の豊かさ、構造体の美しさ、間取りの可変性、外観の美しさ、環境と街並みとの調和の5分野20項目を「デザイン評価書」で評価
(6) 保証・保全体制
  • 所有者、提携企業 (地域工務店)・性能評価機関 (ハウスプラス)・ミサワインターナショナルの4者の協力体制により実現化を推進
  • 所有者、提携企業、ミサワインターナショナルの3者契約による保証の仕組みを構築 (完成保証、瑕疵保証、性能評価、地盤保証、履歴管理、定期点検、維持管理、履歴活用等)
  • 性能評価機関 (ハウスプラス) による電子データ保管サービスの活用による、確実な住宅履歴の保存・運用システム。

●今後の予定について

 昨年度一年間、HABITA超長期住宅先導的モデルを事業展開してきた。その中でも、特に長持ちさせるための住宅づくりをどのように設計施工するか、美しいデザインとは何かを地域工務店と進めた。長持ちさせるための取り組みは、技術的検証と確認であった。又技術外でも注文者に対して超長期優良住宅の啓蒙を行った。その趣旨を理解した注文者は工務店の意気込みで建築を行った感があった。デザインに関してはデザイン評価項目をチェックし、数値化した点数を満たすことで、良いデザインができることの意味を理解してきた。
 21年度ミサワインターナショナルの先導的モデル事業の提案は20年度の内容を踏襲している。踏襲することで、長期優良住宅の趣旨が工務店及び注文者に対して深い理解と定着が図れ、施工技術とその意識を継承できると判断した。
 今年度は、より地域を根ざした考え、街並みとの調和、建物の保証・保全の対策等、地域工務店と共に、広く注文者に対して啓蒙を図りたい。
平成21年度 第1回 長期優良住宅先導的モデル事業紹介
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