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第2回 超長期住宅先導的モデル事業紹介

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長く愛される住宅リフォーム

三井ホームリモデリング 株式会社
〒162-0825
東京都新宿区神楽坂1丁目15番地 神楽坂1丁目ビル8階

●基本コンセプトについて

 三井ホームリモデリングでは、三井ホームで新築されたお客様へのメンテナンス工事のみならず、既存木造住宅 (在来軸組工法・枠組壁工法) の改修工事も数多く手がけている。それらの木造住宅に対して、新築と同様に「長く愛される住宅」リフォームを提案する。
 本提案の基本的な構成は、以下の3点である。
 (1) 超長期住宅の考え方を熟知した「リフォームプランナー」が、それぞれのお客様の住まい方に最適な設計提案を行い、「住み手が愛着を持てる住まい」を提案し、実現する。
 (2) その前提として、スケルトンとしての構造躯体の耐久性・耐震性等を長期利用に耐えられる様に基本性能を向上させる。
 (3) 長期に亘るメンテナンスシステム (改修工事完了後30年間) を実施するとともに、トレーサービリティーの確保をはかる。

●先導的な提案の内容について

独自に開発した基礎補強工法 (RUM-BR工法:(財) 日本建築防災協会認定)
全員建築士のリフォームプランナー組織
 (1) について、現在180人を超えるリフォームプランナー組織 (全員建築士。内60%が一級建築士) を擁しており、長期住宅で必要となる技術水準を達成すると共に、それぞれのお客様に最適な「デザインリフォーム…住み手が愛着を持てる住まい」の設計提案を行う。これらのリフォームプランナーの業務成果を集大成し、「住まいのあり方」の研究を目的として、昨年度「住生活研究所」を設立した。
 今回の超長期住宅の対応で得られた成果を事例研究として取り上げ、更なる技術力、提案力の向上を目指すと共に、一般ユーザーに対して幅広く成果を発表して行き、長期住宅の認知度を上げる一助とする予定である。
 (2) について、まず、耐震診断を実施し必要な耐震補強を行う。無筋基礎等の場合は、独自に開発した基礎補強工法(RUM-BR工法:日本建築防災協会認定)を採用する。1階床・外壁・小屋裏への断熱材の充填も行う。また、給水ヘッダ配管の採用を行う。
 (3) について、三井ホームにて住宅を新築されたお客様への対応で実績のある「長期保証システム」で培ったノウハウを、既存木造住宅 (在来軸組工法・枠組壁工法) の改修工事・メンテナンス工事へも適用する。また、「工事履歴の保存」と「主要部材のトレーサービリティー」を実現するための「リフォーム履歴保存システム (MLCM)」の利用を開始する。
 このシステムを活用し、工事完了後30年間に亘る「長期維持管理のメンテナンススケジュール」を作成することが可能となり、「必要な点検とメンテナンス工事」を随時、実施できる体制を確立する。

●今後の予定について

 このように、既存木造住宅に対して「いいものをつくってきちんと手入れして長く大切に使う」ための先導的な要素を取り入れ、お客様に対して提案することで、長期にわたり循環利用できる良質な住宅ストックを供給することができると考える。
 今後は、本モデル事業を全国的に展開し、より多くの人々に「超長期住宅」についての周知を図るため、見学会を実施し、リーフレットの配布やホームページでの情報公開等も行う。
 また、より一層の住宅の品質・性能向上と長寿命化に関する技術開発を行い、世代を超えて循環利用される社会的資産としての住宅ストックの形成を目指す。
第2回 超長期住宅先導的モデル事業紹介
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