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第2回 超長期住宅先導的モデル事業紹介

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トステムコンセプトモデル 自然採暖採涼設計の家

トステム 株式会社
〒136-8535
東京都江東区大島2-1-1

●基本コンセプトについて

 当社では、1995年より、断熱・高気密・高耐震構造体パネル「スーパーウォール」を供給している。これまでに、この構造体パネルを用いて建設された高性能木造軸組・枠組工法システム住宅 (以下、「スーパーウォール工法」という) の供給数は累計で約35,000棟に上る。
 今回の「トステムコンセプトモデル 自然採暖採涼設計の家」は、スーパーウォール工法をコアとした高性能・長寿命住宅の設計提案である。従前からの特長である高断熱・高気密・高耐震性能に加え、自然エネルギーなどを活用した“自立循環型住宅設計”、住宅メンテナンス時の“防蟻対策の再施工に向けた工夫”、将来のリフォーム時に容易にサッシの交換が可能な外壁納まりなど、新たなハードウエアとソフトウエアを駆使した設計提案”としている。

●先導的な提案の内容について

1. コンセプト
 スーパーウォール工法をコアに、トステムグループが擁する高性能サッシや高耐久外装材などの建材や住宅設備機器を最適装備して安心・安全で長寿命かつランニングエネルギー消費の極めて少ないトータルハウジング設計の提案としている。
 
2. 提案の特長
1) 空調設備だけに頼らずに快適な温熱環境を提供
  • [周年] 高断熱高気密構造体パネルシステム「スーパーウォール」をコアに、高断熱サッシや高断熱ドアを標準採用し、高い遮断性能を発揮する。
  • [夏季] 最適な開口部配置や環境住宅手法の採用により、心地よい自然の風を採り入れることができるようにした。夏季の冷房エネルギー使用量を抑制すると同時に、通風をとりながら防犯性、プライバシーの確保にも配慮していることが特長となっている。
  • [冬季] 昼間に南面開口部から取り込んだ日射熱を床などに蓄熱する、自然エネルギー採暖システムを採用、日没後に室内空間に自然放熱することにより冬季のエネルギー使用量を抑制することができる。
2) 高耐震性
  • 構造体に「スーパーウォール」を採用。我が国で最高等級の耐震性を有している。
    ※住宅品質確保促進法に基づく住宅性能表示制度で規定する「耐震等級3」相当。
    ※建築基準法で規定する壁量の1.5倍。
  • 高耐震性を確実に実現するために提案段階で耐震チェックを行う。さらに第三者による施工段階での現場検査を行う。
3) 高耐久性
  • 躯体などスケルトンは住宅性能表示制度に規定する「構造体の劣化対策等級3」相当の仕様としている。
  • 外壁には超耐候性塗装の外装材を使用。将来のサッシやドアの取り替えを想定し、外壁を壊すことなく取替工事可能な納まりを採用している。
  • 第三者機関による長期継続定期点検を行い、劣化を早期発見するとともに住まい手に適切な補修工事をお勧めするサービス(有償)を提供する。
  • 専門メーカーとの提携により、定期継続防蟻処理システム「タームガードシステム」を採用。新築時に基礎の外側に予め薬剤注入用のパイプを埋設し、定期的に薬剤を注入することで薬効が継続し、シロアリの浸入を抑止する。使用する薬剤の人や環境への影響が少ないことも特長となっている。
4) ライフサイクル業務サポートのしくみ  住宅のプランニング段階から新築を経て将来の維持管理、リフォームまで…。トステムが工事請負主体となる「スーパーウォール工法加盟店 (地域のビルダー)」を工程毎のニーズに沿ってサポートする、充実度の高いしくみを構築する。
冬季:太陽熱の取り入れと蓄熱による採暖設計 夏季:最適な“風の道”をつくる採涼設計
 冬の日射熱を積極的にとりこみ、床などに蓄熱することで、高断熱高気密住宅に起こりがちなオーバーヒートを抑制するとともに、暖房エネルギー使用量を低減する。  最適な通風経路を確保して冷房エネルギーの使用量を低減する開口部システムを導入している。

●今後の予定について

1)「トステムコンセプトモデル 自然採暖採涼設計の家」は、今般の申請で共同提案事業者として登録した「スーパーウォール工法加盟店」が供給する。

2) 直近年度における「トステムコンセプトモデル 自然採暖採涼設計の家」の建設棟数 (予定)
 2008年度中に1棟、2009年度中に2棟の「トステムコンセプトモデル 自然採暖採涼設計の家」を着工する予定。

3) 提案の実証と水平展開 (予定)

 上記を通じて、施工性の確認や実居住状態での温熱環境性能の実測検証などを行う。その成果を本モデルのより一層の充実に資するとともに、スーパーウォール工法をはじめとする関連事業への水平展開したいと考えている。
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