長期優良住宅 Web

第2回 超長期住宅先導的モデル事業紹介

平成21年度 平成20年度
長期優良住宅先導的モデル事業とは? 平成21年度 第1回長期優良住宅先導的モデル事業紹介 平成21年度 第2回長期優良住宅先導的モデル事業紹介 第1回超長期住宅先導的モデル事業紹介 第2回超長期住宅先導的モデル事業紹介 REPORT NEWS

家づくりサポートセンターによる
ユーザーと地元工務店と共に実現する長寿命住宅

ナイス 株式会社
〒230-8571
神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-33-1 ナイスビル7階

●基本コンセプトについて

 「しっかりつくる」「きちんと手入れする」「長く使う」という3つの考え方をもとに、「ナイスサポートセンター」を母体とした「家づくりサポートセンター」(仮称) を構築し、地元に密着した工務店様に対して支援システムを提案して受注支援を行うほか、住宅に愛着を持っていただけるよう、エンドユーザーへ長寿命住宅を働きかけていく。
 また、当社の工務店様受注支援システム「ナイスサポートシステム」の機能と全国1,400社にのぼる工務店様・販売店様のネットワークを生かし長寿命住宅の普及促進に向けて工務店様およびエンドユーザーの支援を行う。

●先導的な提案の内容について

(1) しっかりつくる
構造躯体には集成材と接合金物によるオリジナルの「パワービルド工法」を採用
長寿命住宅のモニターハウスの外観イメージ
●構造躯体の耐久性を維持
 建物を長持ちさせるためには、躯体の強度および精度が重要となることから、当社オリジナル「パワービルド工法」を採用し、集成材と接合金物による安定した強度とともに、プレカット加工で高い精度を保つ。
 また、外張り断熱を採用し、安定した温熱環境を保つとともに、外壁通気工法を採用。土台と柱には、耐久性の高いD1樹種(柱材は国産のヒノキ集成材)を使用し、薬剤を使用しない方法でシロアリの被害を防ぐ。併せて、排水管などで基礎に貫通部分が発生する場合は、ステンレスメッシュによる防蟻対策を施す。
 このほか、地盤の強度に応じたしっかりとした基礎を築くため、コンクリート強度を30N/mm²以上確保するとともに、強度を確実に担保するため、コンクリート強度試験を実施。
 
●数値で裏付けた高い耐震性
 住宅性能表示制度の設計性能評価および建設性能評価を実施し、耐震等級3、耐風等級2を確保するとともに、プレカット加工データと連動した許容応力度計算により、耐震性を確認し、設計と施工の整合性を保つ。
 
●良質な居住空間を確保
 高齢者への配慮として水回りを1階の居室の近くに配置するほか、1階の建具には引き戸を採用する。また、住まい方に合わせて、内部の間仕切り壁を動かすことができるように計画し、この変更を考慮して設計図書に耐力壁と非耐力壁を明示する。
 
(2) きちんと手入れする
●長期修繕計画書を作成
 住まいを長持ちさせるためには、壊れてから直すのではなく、壊れる前に点検、修理することが大切であることから、住宅の使用部材の交換周期や工務店様の点検時期など、長期修繕計画書を作成する。
 
●住まい手が自ら点検する仕組み
 「家づくりサポートセンター」から使用部材の耐用年数に基づく点検時期をお知らせするなど、住まい手が点検チェックシートを用いて自ら点検できるようにし、住宅への愛着を深めていただく。
 
(3) 長く使う
●住まいの考課表を作成
 住宅が長く使用されるためには、住宅の資産価値を維持することが必要であり、住宅を売買する際に評価の一つの指標となるよう、住宅の性能や維持管理の履歴・内容、築年数などを総合的に判断した「住まいの考課表」を作成する。
 
●動的耐震診断を実施
 住宅の竣工時に、動的耐震診断を実施。10年点検の際には新築時の結果と比較することにより、耐震性能の変化を把握し、異常の早期発見につなげる。また、震度5強以上の地震発生後には、ご要望により動的耐震診断を行う (有償)。

●今後の予定について

 東京、大阪、名古屋、福岡、仙台などの主要都市で開催し、毎年10万人以上が来場する「住まいの耐震博覧会」において、長寿命住宅に関する情報発信を行い、ご来場された工務店様やエンドユーザーに向けて、その意義や必要性について積極的に告知活動を行う。
 また、工務店様やエンドユーザーに長寿命住宅を実際にご覧いただけるように、今回採択された提案事業における住宅のモニターハウスを各地で建築し、長寿命住宅の普及促進を図る。
第2回 超長期住宅先導的モデル事業紹介
Top Page 第2回 超長期住宅先導的モデル事業紹介 INDEX