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第1回 超長期住宅先導的モデル事業紹介

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「ルネッサンス計画」(中層階段室住棟改修共同研究)

ルネッサンス計画共同研究者 (UR都市機構、株式会社竹中工務店 他)
〒231-8315
神奈川県横浜市中区本町6-50-1

●基本コンセプトについて

 UR都市機構では、現在、約77万戸の賃貸住宅を管理・運営しており、その約半数は昭和40年代から昭和50年代前半に建設された住宅で、これらの大半は中層階段室型住棟となっている。
 今後、これらの住宅を有効活用して、少子高齢社会や多様化する住宅ニーズに対応できるストックへ再生するため、これまで進めてきた「団地の建替」や「住戸のリニューアル」に加え、
(1) 従来の階段室型住棟の性能・イメージの一新を図り、
(2) 住棟単位でのバリアフリー化、あるいは
(3) 住棟単位での21世紀に相応しい間取り、内装・設備への転換等
を図る。
 併せて、構造安定性の向上 (耐震性の向上) や 景観にも配慮した多様な技術開発を行う必要があると考えられる。

●先導的な提案の内容について

 UR都市機構では、この「住棟単位での改修技術の開発」を「ルネッサンス計画」と位置づけ、既存の職員住宅を使った実験など、技術研究所を中心に研究を進めてきた。さらに、今回は「ルネッサンス計画」の一つのプロジェクトとして、民間事業者等とともに、実在の住棟での技術提案およびその施工の実証試験を行なうものである。
 民間事業者等の持つ各分野の技術的ノウハウをストック再生に向け、総合的に構築・推進するため、企画提案や技術提案を受け、それを団地再生事業に伴う解体前の実際の建物で施工実験することにより、様々なデータ取得や検証が可能となり、既存住宅の更なる長寿命化に向けた新たな改修技術の発展・方策を見出していくこととしている。

実証実験の内容 (一部)
  • 共用部バリアフリー化 (各階着床型EVの設置、一部はシャフトのみ)
  • 耐震性向上 (ラーメン構造住棟の2層減築)
  • 壁式構造住棟における構造安定性の向上 (最上階等の一部減築、バルコニー支持壁の増設)
  • 住宅規模の変更 (隣接住戸の2戸1化、上下階住戸の2戸1化等)
  • 住宅の遮音性の向上 (スラブの増打ち、高遮音天井・床 等の設置)
  • SI分離によるメンテナンス性向上 (PSユニット集約化と外部化)
  • 一部住戸の施設への用途転換
などの計画方法や施工方法等について、民間共同研究者とともに施工・実証実験し、施工中および竣工後に検証を行なう

実証実験対象住宅
  • ひばりが丘団地
    東京都東久留米市ひばりが丘団地
    4階建階段室型壁式構造32戸1棟、4階建階段室型壁式構造24戸2棟

  • 向ヶ丘団地
    大阪府堺市津久野町一丁 向ヶ丘第一団地
    4階建階段室型壁式構造4階建16戸2棟、5階建階段室型ラーメン構造30戸1棟
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