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第1回 超長期住宅先導的モデル事業紹介

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可変インフィルの性能評価とその公開

大阪ガス株式会社
〒541-0046
大阪府大阪市中央区平野町4-1-2

●基本コンセプトについて

 大阪ガスでは、21世紀の都市部における集合住宅のあり方を提案することを目的に、平成5年に実験集合住宅「NEXT21」を建設した。5年ごとに当社の異なる社員16家族が実際に居住し、居住実験を行っている。
 平成6年から「ゆとりある生活と省エネルギー・環境保全の両立」をテーマに第1フェーズ実験を、また、平成12年からは「地球環境と人の暮らしへの配慮」をテーマに第2フェーズ実験を実施してきた。現在進行している第3フェーズ実験では「少子高齢社会への対応と、地球環境保全への対応」をテーマに様々な実験を行っている。
 そして今回、「超長期住宅先導的モデル事業」の第一回採択事業として、2階にある実験用住戸 (インフィル・ラボ Glass Cube) において、暖房などの住宅設備を組み込んだ可変インフィルを利用し、環境保全に配慮しつつ、少子高齢社会に対応した間取り変更の実験を行っていく。

●先導的な提案の内容について

インフィル施工前のGlass Cube
インフィル施工後のGlass Cube
可動間仕切り家具などの可変インフィルによって間取りが形成される
(1) 少子高齢社会に対応した間取りの検討
 今回の実験に先駆け、少子高齢社会における住宅の課題として、「子育てへの対応」、「高齢小規模世帯への対応」、「家族の個人化への対応」、「子育て・介護・家事等のサービス供給への対応」、「多様なワークスタイルへの対応」、「個人のネットワークへの対応」の6つを抽出し、その対応すべき内容を検討した。そして、高齢者が自立した生活が送れることに加え、子育てをしながら、介護をしながら、あるいは在宅で働きながら、自分らしいライフスタイルを実現できる住まいを考えた。
 その結果を踏まえ、具体的にいくつかの家族を想定したうえで、その家族の入居時の生活シナリオとその生活に対応した間取りの提案を行っている。
 また、それぞれの家族の10年後の生活シナリオも想定したうえで、多様な間取りへの変更も可能とした。
 
(2) 環境保全への対応を考慮した可変インフィルによる間取り変更
 そして、地球環境保全の視点から、上記の検討で提案するそれぞれの間取りに変更するリフォームの際、廃材が出ないことを重視し、可変インフィルによる間取り構成としている。居住者自らが住みながら間取りを変更することができ、廃材の排出量の削減ができることを今後の実験でも確認していく予定だ。
 また、可変インフィルによって間取り構成された住空間における居住性 (音・熱・光環境) についても検証していく予定である。
 実際に短期的な居住を行い、居住者に自分で可変インフィルを動かしてリフォームをしてもらう他、温熱環境や音環境を評価するといった実験を予定している。
 
(3) 省エネルギーと快適性の確保をめざした住宅設備を組み込んだ可変インフィル
 さらに、省エネルギーの視点から、住宅設備は可変インフィルに組み込むことを提案している。
 天井の高い大きな空間を可変インフィルで間仕切っていく場合、室内全体を暖房したり照明したりすることには、省エネルギーの視点から限界があると考えた。そこで、ベース空調+局所空調とした。局所空調は可変インフィルに組み込むものとし、身近なところにある可変インフィルを用いて、その時その人に必要な環境を整えることを提案している。
 同様に照明やその他の住宅設備についても、今後、組み込んでいくことを検討していく。
 
(4) 社内外の組織を含む共同研究として実施
 今回の実験の実施に当たっては、大阪ガスのこれまでのNEXT21における研究成果を生かす他、社外的にも協力をいただいている。
 具体的には、研究を先導する京都大学大学院工学研究科高田研究室、可変インフィルの開発を先導する東急建設株式会社・株式会社イトーキと、大阪ガスの共同研究として実施している。
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