第1回 超長期住宅先導的モデル事業紹介

　ストックすべき当社既存住宅に対して、適切な評価に基づく最適かつ最新の性能技術や構造技術を取り入れ、現在の新築住宅と同等レベルへ再生し、ストック価値を高める。
　積水ハウスが、売却を希望する住まい手から既存住宅を買い取り、改修を施して販売することは、一般的なリフォーム以上に建物性能を高めて次世代に引き継がれる住宅として再生し、既存住宅流通の活性化につなげることになる。

　既存住宅に対する超長期住宅先導的モデル事業として「既存住宅のフルスケルトン再生」を実施する。この事業の特徴は以下の3つの項目にて構成される。

1. 現在の新築住宅に準ずる性能へ、既存住宅へのリノベーションの実施
2. 既存住宅の買い取りから再生・販売・保証・メンテナンスまでを一貫して行うビジネルモデル「エバーループ事業」
3. 再生工事におけるゼロエミッションの達成

　本事業は、「長期耐用性の再生」「商品性の再生」の2つのテーマに沿った各項目に係わるリノベーションの実施を必須とし、既存住宅を一定水準のストック価値を有する住宅へ再生する。
　販売時には耐震基準適合証明書と10年保証を付与し、積水ハウスによる新築同等のアフターサポート体制によって維持管理を行う。
　「エバーループ事業」(既存住宅の買い取りから再生・販売・保証・メンテナンスまでを一貫して当社が実施) においては、当社独自の既存住宅査定システムによって、オーナーが従来よりも高い価格にて中古住宅を売却できるため、不動産価値の低下による住宅の取り壊しを回避することができ、さらに当社が買い取った既存住宅の再生・流通・維持管理のために、当社部門及びグループ会社がそれぞれの専門分野を最大限に活かし事業を推進できる体制が整っている。

　国民に広く公開・普及するという観点から、当社のネットワークを活用して関東・中部・関西エリアの三大都市圏に当事業を展開する。さらにTV・新聞・インターネット等のマスメディアを複合した広域かつ集中的な告知活動を行い、超長期住宅の普及に貢献する。特に、現地の案内広告や工事中の写真展示・竣工後の公開により、当事業のリノベーション効果や意義・価値を実感してもらい、超長期住宅普及への大きなはずみをつけることができると考えている。