第1回 超長期住宅先導的モデル事業紹介
熊本木材流通産直システム (森林認証の住まい)
新産住拓株式会社
〒861-4101
熊本県熊本市近見8-9-85
熊本県熊本市近見8-9-85
●基本コンセプトについて
新産住拓は、1964年の創業以来、熊本市を拠点に営業活動を行っているホームビルダー。「熊本の住まいは熊本の木で」を掲げて地域に根ざした事業活動を行っている。
「熊本木材流通産直システム (森林認証の住まい)」は、当社独自の流通システムにより、環境と品質に配慮した高品質の木材の安定供給を、住まいづくりで実現しようという提案だ。
基本コンセプトは、近くの持続可能な山林から産出される木材(森林認証材)を「葉付き天然乾燥」させ、住まいに使用することで、木材供給過程におけるCO2の発生を少なくする。「葉付き天然乾燥」させることで木材は軽くなり、輸送コストが軽減される。さらに、天然乾燥は太陽と風を利用するのでゼロエネルギーだ。CO2の発生量を軽減することができる。
また、このシステムでは、地域ネットワークによる一貫した管理方法で「お客様、安心システム」を実現している。素材生産業者や製材業者と連携し、履歴の明確な良質素材を一貫した品質管理で規格化、標準化している。生産性が向上しロスや無駄を軽減、施工精度も高めることができる。建築後のアフターサービスや点検まで網羅することが可能なシステムだ。
超長期的に想定される間仕切りの変更が容易なグリッド構造で、超長期耐用性も確保した。
「熊本木材流通産直システム (森林認証の住まい)」は、当社独自の流通システムにより、環境と品質に配慮した高品質の木材の安定供給を、住まいづくりで実現しようという提案だ。
基本コンセプトは、近くの持続可能な山林から産出される木材(森林認証材)を「葉付き天然乾燥」させ、住まいに使用することで、木材供給過程におけるCO2の発生を少なくする。「葉付き天然乾燥」させることで木材は軽くなり、輸送コストが軽減される。さらに、天然乾燥は太陽と風を利用するのでゼロエネルギーだ。CO2の発生量を軽減することができる。
また、このシステムでは、地域ネットワークによる一貫した管理方法で「お客様、安心システム」を実現している。素材生産業者や製材業者と連携し、履歴の明確な良質素材を一貫した品質管理で規格化、標準化している。生産性が向上しロスや無駄を軽減、施工精度も高めることができる。建築後のアフターサービスや点検まで網羅することが可能なシステムだ。
超長期的に想定される間仕切りの変更が容易なグリッド構造で、超長期耐用性も確保した。
●先導的な提案の内容について
耐久性の面では、地震と台風に強く、耐久性のある住まいづくりを行っている。
超長期に耐力・耐久性を確保するため、合板や集成材などは使用せず、無垢の国産材を使用する。構造軸組は骨太構造を採用。柱は最低12cm以上、構造的に重要な部分の柱は15cm角、大黒柱は21cm角以上を標準的に施工する。
また、押入れや床、屋根下地材などは無垢板を使用。例えば、一般的に合板が使われる1階床下地では杉32mmの厚板を使用することで、調湿効果を促し、耐久性と強度を確保している。
1・2階通して住まいを支える通し柱は、仕口の断面欠損対策として、3方向から梁がかかる場合は添え柱を1本、4方向から梁がかかる場合は2本施工し、耐久性と強度を高めた。
屋根瓦には、引き抜き耐力があり耐久性の高いステンレスビスを使用し、瓦全数を屋根下地へ固定。さらに、防災陶器瓦を標準採用し、野地板上の防水紙は2重敷、瓦止付骨組 (瓦桟) は縦桟 (防水板)・横桟で格子組を行う。
維持管理容易性では、超長期住宅を目指した維持管理の容易な配管施工法を確立している。ステンレス配管は錆や詰まり、赤水の発生が少なく、寿命も長い配管。当社では非常に錆にくいステンレス管 (SUS-316) を標準仕様としている。
配管類はコンクリートに埋め込む部分は1箇所にまとめた「集中さや管」工法とし、排水はヘッダー工法、給水給湯はステンレス製先分岐方式 (サテライト工法) の断熱配管としている。点検、維持管理が容易になるうえ、ステンレス配管の採用で配管耐久性を高め、将来の変化にも容易に対応できるようになっている。
流通促進等に関する取り組みでは、住宅販売業者と素材生産業者、製材業の農商工連携による地産地消、国産材100%の住まいづくりを実践。近くの山の木を山で葉付乾燥し、近くの製材所で製材・加工して近くのマーケットに「住宅」として提供する。トレサビリティ (生産履歴公開) により「顔の見える木材での住まいづくり」を実践しており、国産材100%の住まいづくりを年間約200棟を目標に行っている。
国産材は、適切に管理された持続可能な山林から産出される森林認証材を使用。
連携する素材生産業者から原木の安定供給をここ10年余り受けており、価格や数量については毎年2〜3回打ち合わせをして決定する。原木は製材所に直送し、製材や部品化を計画的に打ち合わせてロスを少なくしている。
こうした取り組みが評価され、平成20年には、農林水産省と経済産業省による「農商工連携88選」に選定された。
超長期に耐力・耐久性を確保するため、合板や集成材などは使用せず、無垢の国産材を使用する。構造軸組は骨太構造を採用。柱は最低12cm以上、構造的に重要な部分の柱は15cm角、大黒柱は21cm角以上を標準的に施工する。
また、押入れや床、屋根下地材などは無垢板を使用。例えば、一般的に合板が使われる1階床下地では杉32mmの厚板を使用することで、調湿効果を促し、耐久性と強度を確保している。
1・2階通して住まいを支える通し柱は、仕口の断面欠損対策として、3方向から梁がかかる場合は添え柱を1本、4方向から梁がかかる場合は2本施工し、耐久性と強度を高めた。
屋根瓦には、引き抜き耐力があり耐久性の高いステンレスビスを使用し、瓦全数を屋根下地へ固定。さらに、防災陶器瓦を標準採用し、野地板上の防水紙は2重敷、瓦止付骨組 (瓦桟) は縦桟 (防水板)・横桟で格子組を行う。
維持管理容易性では、超長期住宅を目指した維持管理の容易な配管施工法を確立している。ステンレス配管は錆や詰まり、赤水の発生が少なく、寿命も長い配管。当社では非常に錆にくいステンレス管 (SUS-316) を標準仕様としている。
配管類はコンクリートに埋め込む部分は1箇所にまとめた「集中さや管」工法とし、排水はヘッダー工法、給水給湯はステンレス製先分岐方式 (サテライト工法) の断熱配管としている。点検、維持管理が容易になるうえ、ステンレス配管の採用で配管耐久性を高め、将来の変化にも容易に対応できるようになっている。
流通促進等に関する取り組みでは、住宅販売業者と素材生産業者、製材業の農商工連携による地産地消、国産材100%の住まいづくりを実践。近くの山の木を山で葉付乾燥し、近くの製材所で製材・加工して近くのマーケットに「住宅」として提供する。トレサビリティ (生産履歴公開) により「顔の見える木材での住まいづくり」を実践しており、国産材100%の住まいづくりを年間約200棟を目標に行っている。
国産材は、適切に管理された持続可能な山林から産出される森林認証材を使用。
連携する素材生産業者から原木の安定供給をここ10年余り受けており、価格や数量については毎年2〜3回打ち合わせをして決定する。原木は製材所に直送し、製材や部品化を計画的に打ち合わせてロスを少なくしている。
こうした取り組みが評価され、平成20年には、農林水産省と経済産業省による「農商工連携88選」に選定された。
「熊本木材流通産直システム (森林認証の住まい)」の流れ |
●今後の予定について
当社は熊本という素晴らしい森林資源 (杉) に恵まれた地に立地している。熊本県県有林や九州森林管理局の国有林 (人吉・球磨地区)、一部森林組合で「緑の循環」認証会議 (SGEC) の森林認証に熱心に取り組んでいる。今後もその恵まれた環境を活かし、地域材 (森林認証材) を天然乾燥し、「CASBEE (建築物総合環境性能評価システム)」も活用した環境と森を守る「森林認証の家」をさらに展開していく。地産地消を視野に入れ、地元の連携を強化、木材生産システムの拡大を図っていきたい。
販売面では福岡県まで森林認証の家を拡大し、森林認証材の需要拡大や地域の活性化に貢献していきたい。環境面からも超長期住宅の先導的モデルとして、「いいものをつくってきちんと手入れして長く大切に使う」というストック社会の構築を目指したい。
販売面では福岡県まで森林認証の家を拡大し、森林認証材の需要拡大や地域の活性化に貢献していきたい。環境面からも超長期住宅の先導的モデルとして、「いいものをつくってきちんと手入れして長く大切に使う」というストック社会の構築を目指したい。