第1回 超長期住宅先導的モデル事業紹介
TVマイホームカルテシステムによるサスティナブル住宅の提案
パナホーム株式会社
〒560-8543
大阪府豊中市新千里西町1-1-4
大阪府豊中市新千里西町1-1-4
●基本コンセプトについて
今や日本も住宅を永く大切に使う時代が来たと言われている。
住宅の長寿命国である欧米諸国との比較でいえば、住宅供給の歴史的背景はもとより、「永遠なるもの」を追求する西洋的な観念、「移ろいゆくもの」に美観を求めてきた日本人、というように精神的文化の相違も深く関わりがありそうだ。
つまり、現代でも住まいとは老朽化し、いつか建替えるものというのが多くの日本人の意識であり、維持管理については従来、主に供給者側からの定期メンテナンスを受動的にこなすことが常識的に行われてきた。これに対して今回、パナホームが提案した「TVマイホームカルテシステムによるサスティナブル住宅の提案」は、超長期に渡って住宅の性能を維持するには、建築性能の品質の高さはもちろんのこと、居住者の意識を、自発的に維持管理を行う方向へ改革していくことが重要であることに、着目したものである。
そのためには居住者自身が、自己の住まいの性能について正しい知識をもつこと、またその性能を維持するための正しいメンテナンスを継続的に行う情報を簡易に入手することが望まれるのである。
そこでこの提案では、インターネット接続可能テレビによる、双方向コミュニケーション型維持管理システム (以下、TVマイホームカルテシステム) を住宅に配備し、テレビを介して居住者がアクセスすることで、平易に維持管理に対する意識の醸成を図ることをネライとしている。
こうして平易なアクセス環境を創ることで、供給側に届けられたメンテナンス情報はバックアップシステムにより蓄積され、必要に応じて検索、閲覧できる仕組みとなっている。
住宅の長寿命国である欧米諸国との比較でいえば、住宅供給の歴史的背景はもとより、「永遠なるもの」を追求する西洋的な観念、「移ろいゆくもの」に美観を求めてきた日本人、というように精神的文化の相違も深く関わりがありそうだ。
つまり、現代でも住まいとは老朽化し、いつか建替えるものというのが多くの日本人の意識であり、維持管理については従来、主に供給者側からの定期メンテナンスを受動的にこなすことが常識的に行われてきた。これに対して今回、パナホームが提案した「TVマイホームカルテシステムによるサスティナブル住宅の提案」は、超長期に渡って住宅の性能を維持するには、建築性能の品質の高さはもちろんのこと、居住者の意識を、自発的に維持管理を行う方向へ改革していくことが重要であることに、着目したものである。
そのためには居住者自身が、自己の住まいの性能について正しい知識をもつこと、またその性能を維持するための正しいメンテナンスを継続的に行う情報を簡易に入手することが望まれるのである。
そこでこの提案では、インターネット接続可能テレビによる、双方向コミュニケーション型維持管理システム (以下、TVマイホームカルテシステム) を住宅に配備し、テレビを介して居住者がアクセスすることで、平易に維持管理に対する意識の醸成を図ることをネライとしている。
こうして平易なアクセス環境を創ることで、供給側に届けられたメンテナンス情報はバックアップシステムにより蓄積され、必要に応じて検索、閲覧できる仕組みとなっている。
●先導的な提案の内容について
今回の提案の主軸を構成する維持管理システム「TVマイホームカルテシステム」は次の3つの視点から成り立っている。
(1) 建物引渡し後の住宅品質を継続すること
供給者側の住宅品質維持のための措置は、引渡し後における品質をいかに維持していくかという点に集約される。
テレビ (インターネット接続タイプ) という生活に身近なインターフェイスを設置することで、これを修繕履歴情報の窓口とし、供給者への問い合わせ、居住者への対応方法伝達の情報のやりとりを平易かつ身近なものにしようと試みた。
(2) 所有住宅に対する愛着の育成を図ること
居住者自ら診断の手がかりを得て、きちんとしたメンテナンスを持って受け継がれる必要がある。こうした居住者への啓蒙をやはりテレビという身近な窓口から入手する仕組みをつくることがこの目的である。
(3) これらの住宅による団地を形成し、サスティナブル環境 (=ふるさと) の形成を行い良質な環境と風土を構築すること
超長期的に住宅が維持されるには「個」の住宅としての性能や仕組みはもちろんであるが、それらの住宅が形成する「街」としてのサスティナビリティを高めることが重要である。
例えば街の住人達のコミュニケーションツールとして活躍する。つまり団地の運営に必要な情報を伝達する電子掲示板であり、地域における活動を促進する機能となることを目指している。
パナホームでは、松下グループの総合的技術力を結集した、ライフスタイルを宿泊しながら体験できる「宿泊体験モデルハウス」を主要な営業拠点としており、これを営業上のモデルハウスという側面だけにとどめず、超長期住宅のあり方、概念を体験できる啓蒙の場と考えることで、地域に密着した社会的貢献度の高い公開・普及活動を試みるものとした。
(1) 建物引渡し後の住宅品質を継続すること
供給者側の住宅品質維持のための措置は、引渡し後における品質をいかに維持していくかという点に集約される。
テレビ (インターネット接続タイプ) という生活に身近なインターフェイスを設置することで、これを修繕履歴情報の窓口とし、供給者への問い合わせ、居住者への対応方法伝達の情報のやりとりを平易かつ身近なものにしようと試みた。
サスティナブル住宅を目指すパナホームの住宅 | |
居住者自ら診断の手がかりを得て、きちんとしたメンテナンスを持って受け継がれる必要がある。こうした居住者への啓蒙をやはりテレビという身近な窓口から入手する仕組みをつくることがこの目的である。
(3) これらの住宅による団地を形成し、サスティナブル環境 (=ふるさと) の形成を行い良質な環境と風土を構築すること
超長期的に住宅が維持されるには「個」の住宅としての性能や仕組みはもちろんであるが、それらの住宅が形成する「街」としてのサスティナビリティを高めることが重要である。
例えば街の住人達のコミュニケーションツールとして活躍する。つまり団地の運営に必要な情報を伝達する電子掲示板であり、地域における活動を促進する機能となることを目指している。
パナホームでは、松下グループの総合的技術力を結集した、ライフスタイルを宿泊しながら体験できる「宿泊体験モデルハウス」を主要な営業拠点としており、これを営業上のモデルハウスという側面だけにとどめず、超長期住宅のあり方、概念を体験できる啓蒙の場と考えることで、地域に密着した社会的貢献度の高い公開・普及活動を試みるものとした。
●今後の予定について
今回のモデル事業提案における、「メンテナンス情報における顧客との身近なインターフェイスの構築」、「住宅履歴システムの整備」が今後のパナホームの新しい第1歩となることは間違いない。
プロダクトアウト主流の住宅供給が終焉を迎え、マーケットイン型住宅供給となったと言われて久しい。今やハウスメーカー住宅商品は長寿命化や環境問題をクリアするというような社会的要請に応えていく必要がある。こうした取り組みが、国民の住まい観を変革していく新たな潮流となり、ストック社会形成の一助となることを切に願いたい。
プロダクトアウト主流の住宅供給が終焉を迎え、マーケットイン型住宅供給となったと言われて久しい。今やハウスメーカー住宅商品は長寿命化や環境問題をクリアするというような社会的要請に応えていく必要がある。こうした取り組みが、国民の住まい観を変革していく新たな潮流となり、ストック社会形成の一助となることを切に願いたい。