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第1回 超長期住宅先導的モデル事業紹介

平成21年度 平成20年度
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200年住宅コンソーシアムによる超長期住宅建設サポートシステム提案

200年住宅コンソーシアム
(株式会社エヌ・シー・エヌ内)
〒107-0052
東京都港区赤坂4-8-14 赤坂板東ビル

●基本コンセプトについて

 現在、建築業界を取り巻く状況はめまぐるしい感がある (建築基準法改正、建築士法改正、住宅瑕疵担保履行法の施行、省エネ法改正、長期優良住宅普及法案等々)。この様な状況に際して、中小工務店・ビルダーと大手ハウスメーカーとの情報収集力・設計力・開発力・技術力・調達力には圧倒的格差が存在することは事実である。
 この現状に対して200年住宅コンソーシアムは、設計・資材・評価の各分野に優れた技術を有する企業が集い、提案・申請・認定・供給・管理のサポートおこない、中小工務店・ビルダーが営業及び受注活動から建築までを一貫しておこなえることを目的としたシステムである。
 エヌ・シー・エヌでは、「超長期住宅先導的モデル事業」に応募するにあたり、構造以外の各企業に参加を求め、賛同を得られたので「200年住宅コンソーシアム」を発足し、SE構法を供給している登録施工店が建設する住宅が優良なストックとなり「住生活基本法」が定める基本理念が実現出来ることに重点をおいた。その品質・性能の基本的な考え方は以下の通りである。
  1. スケルトン&インフィルが実現出来る構造躯体であること。
  2. 物理的耐久性の維持向上をはかること。
  3. 構造耐力性能の数値的評価をおこなうこと。
  4. 維持管理を容易におこなうため、意匠・構造・設備の作成・管理をすること。
  5. 温室効果ガス排出削減に積極的に取組むこと。
  6. 住宅の基本的情報は2次利用 (メンテナンス・リフォーム) が容易に出来るレベルであること。

●先導的な提案の内容について

200年住宅コンソーシアムの概念
 審査概評に表されている評価事項は以下の通りである。
 
・住宅の耐震性について:エヌ・シー・エヌ
 壁倍率で算定することが一般的であるが、許容応力度による構造計算 (ルート1及び告示1899号による計算) を行い、標準せん断係数C0=0.25とし偏心率は0.15以下で耐震設計をする (構造計算書)。また木質ラーメン構法は耐力壁のみに頼ることなく可変空間を創ることができ、将来的に増築する場合でも耐震性を確認できるようにする。
 
・維持管理の作成等:エプコ
 主要な機器の品番と給排水配管図をデータベースに保存。コールセンターの問い合わせに対し、建物の詳細情報と照合しながら適確な対応が可能。同時に故障・修理履歴も更新する。
 
・記録の作成及び保存等:ハウスプラス住宅保証
 住宅性能評価を導入し、第三者機関による4回の検査を実施する。検査結果を住宅建築過程の履歴として保管する。さらに住宅性能評価機関のデータベースを有効活用して、住宅引渡し後はインターネットにより閲覧可能とし、10年単位で更新する。

●今後の予定について

 「超長期先導的モデル事業」の新築住宅戸建部門の認定要件である基本性能の確保については、200年住宅コンソーシアム参加メンバーは、それぞれの分野において、必要かつ十分な技術及び供給能力を有している企業である。したがって、施工をおこなう中小工務店・ビルダーへのサポートについても既に磐石な体制を構築済である。
 今後は、今回の「超長期先導的モデル事業」での採択を契機として、来るべき住宅瑕疵担保履行法の施行、省エネ法改正、長期優良住宅普及法案の実施に対して積極的に取り組みをおこなう。
 その具体的内容は、200年住宅共有仕様書の作成、プラン・ディテール集の作成、販売・運営におけるビジネスモデル書の作成、共通パンフレットの作成、勉強会・セミナーの開催、型式認定の取得等々の活動を通して、圧倒的に中小工務店・ビルダーをサポートするものである。
 200年住宅コンソーシアムメンバーは現在、エヌ・シー・エヌを中心とする6社が1次メンバーとして発足したが、主旨に賛同する設計・建築・建材に関わる会社に対して門戸を開き、30社程度まで広げていく計画である。
 エヌ・シー・エヌは従来より資産となる住宅の建設を提唱してきたが、この取り組みにより、加速度的に資産となる住宅の建設がおこなわれることを期待するものである。
第1回 超長期住宅先導的モデル事業紹介
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